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ニュー・アトランティス
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ニュー・アトランティス
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商品レビュー
3.6
12件のお客様レビュー
・卿が初めてアリストテレスの哲学に嫌悪を覚えられたのは(卿御自身が私に語られたところによれば)、大学在留中、十六歳の頃であったという。アリストテレスが哲学者として無価値だというのではない。むしろあらゆる高き資質を備えていることを認められた上で、その方法が実りなきものである、ただ論...
・卿が初めてアリストテレスの哲学に嫌悪を覚えられたのは(卿御自身が私に語られたところによれば)、大学在留中、十六歳の頃であったという。アリストテレスが哲学者として無価値だというのではない。むしろあらゆる高き資質を備えていることを認められた上で、その方法が実りなきものである、ただ論争と抗弁の術として優れるのみで(と卿はよく言われた)、人間の生活を益するものの生産──それこそ卿が死の日に至るまで心に掛けておられたことであった──をもたらさぬ哲学である故に好まれなかった。 ・卿によれば「哲学を少しかじると、とかく物事を第二原因のせいにして、神を忘れがちになるが、哲学を極めると、再び神に戻る」。 ・古代のアリストテレス、中世の錬金術は人類に益となるような成果をもたらさなかったけれども、「空しい観念とやみくもの実験の結婚ではなく、人間の理性と物事の本性の幸せな結婚」によって産まれた火薬、羅針盤、印刷術は学問、軍事、経済の分野に大きな影響を及ぼしたと指摘し、「人間の最高の権力は知の中に隠れている、それは王侯が彼らの財宝によって買うことも、軍隊によって支配することもできない」と言う。
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非常に少ない分量で、未完の作ということのためだろうが、すぐ読み終わった。内容は、未開の国に漂着してその国のあらましの説明を受けるという、フィクションである。その大略は2つに分けることができ、キリスト教の生活と文明国としての仕組みについてである。キリスト教に関しては、神を共に戴く共...
非常に少ない分量で、未完の作ということのためだろうが、すぐ読み終わった。内容は、未開の国に漂着してその国のあらましの説明を受けるという、フィクションである。その大略は2つに分けることができ、キリスト教の生活と文明国としての仕組みについてである。キリスト教に関しては、神を共に戴く共通性で会話が成立しており、異国の文化を持つ人からは溶け込みがたい雰囲気である。一方、文明国としての側面は、科学の実験だったり、発明のための機関だったり、現代の社会に近い仕組みであり、我々日本人も大いに取り入れた部分である。 この作品を読むにつけても、我々が完全に西洋化はできず、実学の方に関心を寄せてしまう、傾向が再確認できよう。
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フランシス ベーコン卿晩年の未完の書。 ピーターティールの愛読書とのこと。 本書を読むだけでは、何か物足りない。ノブム オルガヌムなどと合わせて読むべきかもしれない。 サロモンの家の学院設立の目的「学院の目的は諸原因と万物の隠れたる動きに関する知識を探り、人間の君臨する領域を広げ...
フランシス ベーコン卿晩年の未完の書。 ピーターティールの愛読書とのこと。 本書を読むだけでは、何か物足りない。ノブム オルガヌムなどと合わせて読むべきかもしれない。 サロモンの家の学院設立の目的「学院の目的は諸原因と万物の隠れたる動きに関する知識を探り、人間の君臨する領域を広げ、可能なことをすべて実現させることにある。」
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