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経済学という教養
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 東洋経済新報社/東洋経済新報社 |
発売年月日 | 2004/01/10 |
JAN | 9784492394236 |
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商品レビュー
3.7
7件のお客様レビュー
本書のターゲットにずばりあてはまる……というか、「コレ、オレのために書かれた本ですか」な感じなので、終始おもしろく、刺激を受けて読み終えた。 いや、実は2年前にいっぺん「積んだ」本だったのだが……2年間のあいだに、こっちの準備ができたのか、すっごくおもしろくなったのだ。 も...
本書のターゲットにずばりあてはまる……というか、「コレ、オレのために書かれた本ですか」な感じなので、終始おもしろく、刺激を受けて読み終えた。 いや、実は2年前にいっぺん「積んだ」本だったのだが……2年間のあいだに、こっちの準備ができたのか、すっごくおもしろくなったのだ。 もちろん本書は「経済」の本ではあるのだが……。この本は、これだけで完結する本じゃない。ほかの人文系の分野……哲学や歴史や社会学の思考様式に、「経済学」を接続するための本なので、ふつーに「経済(学)を学びたい」という動機で読むのはまちがっとーるのである。(2年前、この本を「積んだ」理由は、ここらへんにあるのだと思う) 人文系……というくくりもあいまいだが。とりあえず、思想や史実の分析や社会調査などをつかって世界を理解しよう、よりよくしようという態度、ということにしよう。ところが、現代社会の問題にコミットしようとするとき、「人文系」とゆーか「左翼」な方法論だけではもうヤバイ状態になってんじゃないの、と。世の中についてあーだこーだ言うのなら、どうしても「経済学」が「教養として」(ここ重要)必要なんじゃないの、と。 で、思っているだけではなーんにも始まんないので、自分自身「人文系」たる著者が「実際やってみせちゃる」と一肌脱いだのが、この『経済学という教養』なのだ。日本の「いま・ここ」を題材にしながら、「経済学」をどんなふうに「使って」いけば、もっとおもしろく世の中を理解できるようになるのか。経済学の外側から、その価値や使いこなし方を見せるというやり方は、まさに類書のないアプローチだと思う。 この本に書いてある「日本経済」像が、経済の専門家から見て妥当かどうかは、オレはわかんない。でも、人文系な人ってば、世の中の「公正」とか「公平」とか好きだから。「小泉構造改革路線が格差社会をつくった」だとか「中高年優遇がニート増加の原因だ」とか、つーい言っちゃう、書いちゃうんだよな。そんときに「経済学」という、それなりに役に立つ道具があるんだから、ソコを無視しちゃっても説得力ないじゃない。せめて「この程度の経済学についての理解はしとこうよ」という例題的な意味で、すげーおもしろかった。「人より少し本を読んでいるかもしんない」文系な人に、ぜひぜひおすすめ。
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帯には「素人の、素人による、素人のための、経済学入門」とある。経済用語を少なくし、解説を分かりやすくするだけで経済学は理解はできない。素人が経済学を理解するためには物語りで学ぶ手段はアリだと思われる。なのでわたしは経済小説を好んで読むようにしている。
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素晴らしい書。特に六章以降が非常にパワフルである。 社会学的アプローチで経済論を時には批判的に、時には建設的に収斂させながら、日本の未来についての提言をしている。 個人的には知的分業と共生共栄主義、「平和」と「安全」に対してのメッセージが突き刺さりました。 環境社会学的な視点で...
素晴らしい書。特に六章以降が非常にパワフルである。 社会学的アプローチで経済論を時には批判的に、時には建設的に収斂させながら、日本の未来についての提言をしている。 個人的には知的分業と共生共栄主義、「平和」と「安全」に対してのメッセージが突き刺さりました。 環境社会学的な視点でインターネットの世界を分析するという視座、専門をソーシャルメディアに置くという自身の立ち位置を確立するのにも大いに役立ちました。数式が出てこないので、著者がいうように「へたれ文系中流教養人」には最適。
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