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シャム双子の謎 創元推理文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 東京創元社/東京創元社 |
発売年月日 | 1960/03/04 |
JAN | 9784488104115 |
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シャム双子の謎
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シャム双子の謎
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商品レビュー
3.7
20件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
スリル満点すぎ! ミステリだけど冒険小説としての一面も面白い。シャム双子の扱いも、もっとおどろおどろしく陰気で得体の知れない感じにしてもおかしくないところを、ガラリと爽やかで賢い愛らしい子どもたちと描いてるところがものすごく好きだった。クイーンらしく理知的というか。 状況のせいか終始狼狽気味のクイーン父子、謎のカニにビビりまくる警視など、読みどころいっぱい。 エラリーが落ち着きない感じなのも、九尾の猫的なやつとは別で彼の人間らしさを見せてくれてるようで、大変楽しめた。よかった!
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※このレビューにはネタバレを含みます
残念ながらここからは新訳が出ていないので旧訳で。やはり古臭さがあり、少し読みにくくはあるが、それもまた一興。 刑事なし指紋係なし検屍官なし挑戦状なしとシリーズ中異色の作品。 火の手が迫るタイムリミット型のクローズドサークルものであり、終盤になってそれが活かされていく。 そして挑戦状はないものの、もちろん美しいロジックは健在。 ダイイングメッセージを巡る二転三転する推理が本当に面白く、 ・破って捨てた後残ってるはずの手 ・指の跡から分かる破った手 ・死後硬直から分かる被害者が握っていたはずの手 ・犯人はなぜ警視を気絶させた時に鍵を奪わなかったのか? などなど、幾度と頭を殴られた。 最終的な犯人特定法はロジックとは無縁ではあるが、特にそこに不満はない。 個人的に好きだったのはこのシーン。 “エラリーは、この瞬間、いま一同の注意力が完全に奪われているとき、ほんのつかの間、一同が死から目をそむけているこの瞬間、彼らの上に天井がぐらぐらと、煙とともに崩れ落ちることによって死がもたらされ、なんらの警告も、苦痛もなく、生命が一挙に抹殺されることを、どんなにか熱烈に希求した。" 死が迫る極限の状況で推理をする必要性、虚しさ、そして死への恐怖。エラリーの人間味がひしひしと伝わってくる。 エラリーが自分に課したはずの掟を堂々と破っていたりなど、探せば粗はあるのだろうが、自分はかなり好み。 初期の国名シリーズから順に思い返すとなんか感慨深いなぁ...
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クイーン親子が車で移動中に山火事に遭遇し、逃げ込んだ山上の一軒家。山火事で道が閉鎖されたクローズドサークルで起きた殺人事件。クイーン警視は地元警察から捜索を委任されるが、混迷を深めていき、さらに一人が殺される。 正直、二人目はクイーン親子の度重なるミスによって殺されたようなものだ...
クイーン親子が車で移動中に山火事に遭遇し、逃げ込んだ山上の一軒家。山火事で道が閉鎖されたクローズドサークルで起きた殺人事件。クイーン警視は地元警察から捜索を委任されるが、混迷を深めていき、さらに一人が殺される。 正直、二人目はクイーン親子の度重なるミスによって殺されたようなものだ。 国名シリーズでお約束の「読者への挑戦状」はなく、犯人特定の決め手となったものもロジックではなく、犯人の性情による致命的ミス。 国名シリーズでは異色の内容だが、様々な工夫が盛り込まれているところは評価できる。トランプのカードを使ったダイイングメッセージ、偽の手掛かり、探偵役が何度も間違いをして謎を深めていること、皮肉な真犯人等。 「トランプのカードを保管していたキャビネットをいじくった人物」に関するロジックは秀逸。 また、作者は別の作品でも利き腕のことを犯人特定のロジックに使っているが、本作品でも利き腕をロジックに使っている。確率的には高くても必然性はないので、利き腕をロジックに使うのはいかがなものだろうか。
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