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深海の使者 文春文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 文藝春秋/文藝春秋 |
発売年月日 | 1986/01/01 |
JAN | 9784167169015 |
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深海の使者
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商品レビュー
3.2
7件のお客様レビュー
零戦は広大な中国大陸・太平洋を飛んで戦う必要があった。 狭い欧州戦域、ドーバー海峡間を戦えばよいスピットファイア戦闘機と諸元だけ比較してみても仕方ないこと。一方で潜水艦。ドイツ海軍が伊号潜水艦の騒音に驚いたというエピソードはさもありなんとの感想。酸素魚雷は実際には敵に発見され回避...
零戦は広大な中国大陸・太平洋を飛んで戦う必要があった。 狭い欧州戦域、ドーバー海峡間を戦えばよいスピットファイア戦闘機と諸元だけ比較してみても仕方ないこと。一方で潜水艦。ドイツ海軍が伊号潜水艦の騒音に驚いたというエピソードはさもありなんとの感想。酸素魚雷は実際には敵に発見され回避されていたし、戦後アメリカ軍に接収研究された日本潜水艦群には技術的に殆どみるべきものがなかったという。伊400級にしても同じ。 架空願望戦記から抜け出せないようでは歴史に学ぶことはできない。
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過去の愚行を批判するのは簡単で、その批判が当を得ていないこともままあるのだが、制空・海権を制圧されている中を潜水艦で日本とドイツの間を数か月をかけて人と軍事技術を運ぼうとしたことは、成功の可能性はほとんどなく死と直結していることは明らかであり、そのことに軍も自覚的であったのだから...
過去の愚行を批判するのは簡単で、その批判が当を得ていないこともままあるのだが、制空・海権を制圧されている中を潜水艦で日本とドイツの間を数か月をかけて人と軍事技術を運ぼうとしたことは、成功の可能性はほとんどなく死と直結していることは明らかであり、そのことに軍も自覚的であったのだから、やはり狂気の沙汰としか言いようが無いのでは。 戦争によって本当どれほど多くの逸材が亡くなったのであろうか。また無名でしかありようのなかった、どれほど多くの市井の人々が亡くなったのであろうか。
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ドキュメンタリーな潜水鑑誌 久しぶりの正当派小説だ。 「高熱隧道」の印象が極めて強いが、「プリズンの満月」もドラマティックだったと記憶している。 今回の作品はあまり脚光を浴びなかった潜水艦のお話。 世界大戦中何度か日本とドイツを往復した潜水艦にまつわる話である。 ...
ドキュメンタリーな潜水鑑誌 久しぶりの正当派小説だ。 「高熱隧道」の印象が極めて強いが、「プリズンの満月」もドラマティックだったと記憶している。 今回の作品はあまり脚光を浴びなかった潜水艦のお話。 世界大戦中何度か日本とドイツを往復した潜水艦にまつわる話である。 最初の潜水艦は日本(正確にはペナン)からドイツまで行って最後の最後で、ちょっとしたミスで沈没してしまう。ここが強烈に印象に残った。後は、まさにドキュメンタリーだが、戦争を違った切り口から見るという感じだろうか。淡々とストーリーが進んでいく。まさに記録映画のようだ。たまにはこんな本もいいな。
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