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源氏物語(巻1) 講談社文庫
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源氏物語(巻1) 講談社文庫

瀬戸内寂聴(著者)

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源氏物語(巻1) 講談社文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社
発売年月日 2007/01/15
JAN 9784062756334

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源氏物語(巻1)

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商品レビュー

4.1

56件のお客様レビュー

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2024/03/08

桐壷,帚木,空蝉,夕顔,若紫の5帖が収録.現代の価値観で考えるととんでもない男尊女卑の発言がそこかしこで飛ぶが,平安時代ではそれが当然の文化であったことを考えると,時間という概念の重さがひしひしと感じられる.それにしても光の君以外の男性視点がほぼなく,男1女多で進む紫式部の妄想が...

桐壷,帚木,空蝉,夕顔,若紫の5帖が収録.現代の価値観で考えるととんでもない男尊女卑の発言がそこかしこで飛ぶが,平安時代ではそれが当然の文化であったことを考えると,時間という概念の重さがひしひしと感じられる.それにしても光の君以外の男性視点がほぼなく,男1女多で進む紫式部の妄想がこれほどまで人気を集めたのは,政治の渦中にいない宮中の女房達の自由奔放さの許された環境故と想像され,だから文芸文化が発達したのだろうと得心する.

Posted by ブクログ

2024/02/06

別の現代語訳版は読んだことがあったが、瀬戸内寂聴さん訳の源氏物語は初。とても言葉選びが素敵だなと思った。 全文読むのは初めてだが、伏線が多く、読み応えがあった。一読しただけでは理解しきれていない部分が多いと思うので、また時間をあけて読んでみたい。 今も昔も、恋愛の仕方こそ違えど、...

別の現代語訳版は読んだことがあったが、瀬戸内寂聴さん訳の源氏物語は初。とても言葉選びが素敵だなと思った。 全文読むのは初めてだが、伏線が多く、読み応えがあった。一読しただけでは理解しきれていない部分が多いと思うので、また時間をあけて読んでみたい。 今も昔も、恋愛の仕方こそ違えど、感じることはあまり変わらないものだなと感じた。

Posted by ブクログ

2023/10/06

 漫画の『あさきゆめみし』は過去に二回ほど読んだ。その他関連本も多少読んだからなんとなく知った気になっていたが、現代語訳そのものは読んだことがなかった。たださんの本書レビューに触発されて、私も源氏読んでみることにした。  角田光代版が最も新しく、これは絶対読みやすくて面白いだろう...

 漫画の『あさきゆめみし』は過去に二回ほど読んだ。その他関連本も多少読んだからなんとなく知った気になっていたが、現代語訳そのものは読んだことがなかった。たださんの本書レビューに触発されて、私も源氏読んでみることにした。  角田光代版が最も新しく、これは絶対読みやすくて面白いだろうなという予感があった(角田さんの『曽根崎心中』がとても好きだから)が、瀬戸内寂聴版を自分でもパラパラと見てみた感じ、「これは紫式部が書いたままの文章なんじゃないか」「古文をそのまま読んでいるのに脳内で理解できてしまってるんじゃないか」と、そんな錯覚さえ起こしてしまうような文体が魅力的で、全十巻と長いのだけど、これに決めた。(ちなみに角田版は実物を見てはいないが、敬語の省略など思い切ってやられており、すっきり淡麗?らしい。それはそれで興味はあるが、今の気分ではなかった。)  ざっくりした感想は、先ほど述べた通り、原文のままかと思い紛う感覚が楽しい。はるか昔に学校の授業で触れた、長々しく、主語がなく、敬語がたくさんのあの文章。先生が、目まぐるしく変わる主語を補い、意味不明の述語を品詞分解して敬語その他のニュアンスを解きほぐして示してくれたあの訳文が、現代小説プロの手で美麗になって蘇ったかのようだった。原文と比べながら読んだわけではないのでこの感じ方は私の勝手な思い込みといえばそれまでなのだが、私が楽しむ分には問題あるまい。  最後にある寂聴さんによる解説「源氏のしおり」では、本編とは打って変わって簡潔明瞭な語り口。嫋々とたおやかな演技を見せた女優さんが、舞台挨拶ではパンツルックの似合うカッコいいお姉さんだった、みたいなギャップがまた良い。  以下は、自分の備忘のためのメモと感想。 ■桐壺 ・桐壺〜藤壺。藤壺は源氏の五つ年上。 ・左大臣の娘(漫画では葵の上だったのでここではそう呼ぶ。)と、源氏十二歳で結婚。葵の上十六歳。 ・左大臣は臣下最高位だし、帝の妹の夫。源氏にとっては最高の後ろ盾。 ■箒木 ・源氏十七歳。 ・左馬の頭、頭中将たちによる女性論「雨夜の品定め」。伏線がたくさん。 ・頭中将は左大臣の娘の兄。 ・紀伊の守の父の妻(?)=空蝉。この人の心理描写が、後の二章にわたってとてもリアルで細やか。思い入れあるのかなあ。源氏から言い寄られ、とにかく拒み続ける。「ただしイケメンに限」らない、イケメンでもダメ!ただ身分が高すぎるしついに抗いきれなかったのだが、心は決して受け入れてない。 ・源氏は空蝉の弟である小君を隣に寝かす。 ■空蝉 ・二度目は逃げ切った空蝉。藤壺なんかに比べると徹底していてとても良い。 ・空蝉と間違えられた女の子は空蝉の継子。 ・小君は相変わらず健気である。 ■夕顔 ・惟光、源氏のことを「軽々しいお心のせい」などと評して諌める気持ちもあるのか、と思いきや、「これだけ美しければ仕方ないか」と軽々しく恋のアシストをする。 ・六条御息所は七歳年上。ひたひたと伏線。 ・空蝉また登場。彼女の、夫に対して貞淑を守りたい気持ちと、もしまだ自分が若い娘だったらこんな素晴らしい人にこんなに求められて嬉しかったかもしれないが私なんて大した女でもないし夫もいるしという諦めと、かといってこのままつれなくされたら悲しいかもという愛されたさと、この心模様の複雑さがすごい。紫式部こういうことあったのかな、って思っちゃう。 ・夕顔は、素直で幼くて従順だが男女の仲を知らないわけでもなくて最高などと言われている。「源氏のしおり」によると男性読者からダントツで人気なのがこの夕顔なのだとか。源氏も、「私自身がはきはきせず頼りない性質だからか、女は頼りなくやさしく素直なのが好き」と言っている。 ・源氏にだって失敗談もあるのですよ、という最後の作者の言葉。 ■若紫 ・空蝉のファイトを見た後だと、藤壺は本当に拒否する気があったのか?と疑ってしまう。 ・「源氏のしおり」では、藤壺の懐妊が誰の子か問題があって藤壺も源氏も思い悩んでいるとはいえ、源氏はその最中に紫の上かっさらい事件までやり仰せているのだから、藤壺とは悩みの深度が違うと指摘。 ・つれない妻としてちらちら登場する葵の上。正妻としてでなく出会ってたらこの二人も心が通い合ったかもしれない。こんな大変な人の正妻であることの大変さがあるんだろうなあ。 ・紫の上かっさらい事件。源氏は、好色ぶりだと言われて醜態をさらしたくないなどと気にしてはいるようだが、「でもそんなことで逡巡してあの子を失ったら一生後悔する」と攫ってしまったあの行動力はすごい。

Posted by ブクログ

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