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剣客商売 十一 勝負 新装版 新潮文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2003/01/20 |
JAN | 9784101157412 |
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剣客商売 十一 勝負 新装版
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商品レビュー
4
23件のお客様レビュー
▼剣の師弟 勝負 初孫命名 その日の三冬 時雨蕎麦 助太刀 小判二十両 を収録。 大治郎・三冬夫婦に子供が生まれます。 ▼「剣の師弟」は、小兵衛の弟子が悪に落ちていたパターン。このパターンはやはり評判が良いのか、何作かありますね。これも良作。苦く、おいしい。 ▼「勝負」は滋味...
▼剣の師弟 勝負 初孫命名 その日の三冬 時雨蕎麦 助太刀 小判二十両 を収録。 大治郎・三冬夫婦に子供が生まれます。 ▼「剣の師弟」は、小兵衛の弟子が悪に落ちていたパターン。このパターンはやはり評判が良いのか、何作かありますね。これも良作。苦く、おいしい。 ▼「勝負」は滋味深かった。これも同主題の話はあった気がしますが。対戦相手にとっては、就職がかかった試合があり、大治郎が相手。大治郎は別に就職は必要なく。小兵衛が「負けてやれ」と秒で言い切る。大治郎はもやもや。当日、色々あって結局負ける。ところが相手が「わざと負けたのでは」と疑心暗鬼になり…。これはなかなかコクがありました。 ▼「その日の三冬」これがいちばん印象に残りました。いちばん、「メグレ=シムロン味わい」が横溢。かつての三冬と同門の、大変に屈折して醜い男がいて、爪はじきものだったが、三冬はフラットに付き合っていた。その男が幾星霜、表面的には悪に墜ち。そして三冬と再会し…という内容で。世間の残酷さ、不公平さ、切なさ、理不尽さがとても良く伝わります。
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師弟の話が多かったような。たまには大治郎が負けるのもよい。「その日の三冬」彼女の人柄がわかるエピソード。岩田勘助も道を外してしまったが、最期は納得がいったのではないか。「小判二十両」小野田万蔵にはぜひ立ち直ってほしい。
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「池波正太郎」の連作短篇時代小説『剣客商売(十一) 勝負』を読みました。 ここのところ8冊連続で「池波正太郎」作品です。 -----story------------- 相手の仕官がかかった試合に負けてやることを「小兵衛」に促され苦悩する「大治郎」。 初孫「小太郎」を迎えいよ...
「池波正太郎」の連作短篇時代小説『剣客商売(十一) 勝負』を読みました。 ここのところ8冊連続で「池波正太郎」作品です。 -----story------------- 相手の仕官がかかった試合に負けてやることを「小兵衛」に促され苦悩する「大治郎」。 初孫「小太郎」を迎えいよいよ冴えるシリーズ第11弾。 その試合「負けてやれ」。 「秋山大治郎」が義父「田沼意次」から一刀流の道場を構える「谷鎌之助」との試合を命じられた経緯を報告すると、「小兵衛」は即座にそういった。 「鎌之助」はその試合に仕官がかかっていたのである。 勝負を前にして苦悩する「大治郎」には、まもなく初めての子が授かろうとしていた……。 初孫「小太郎」の命名をめぐる「小兵衛」の意外な一面など面白さがいよいよ冴えるシリーズ第11弾。 ----------------------- やめられなくて、どんどん次が読みたくなる『剣客商売(けんかくしょうばい)』シリーズの第11作… 1979年(昭和54年)に刊行された作品です、、、 初孫の「小太郎」が誕生して、「秋山家」に賑わいがでましたね… 初孫の命名に関して「小兵衛」がああでもない、こうでもないと悩む姿が印象的でしたね。 ■剣の師弟 ■勝負 ■初孫命名 ■その日の三冬 ■時雨蕎麦 ■助太刀 ■小判二十両 ■解説 常盤新平 「小兵衛」が、以前、弟子として可愛がっていたが、殺しをして行方知れずとなっていた「黒田精太郎」と再会… 「小兵衛」は、殺しの技を教えたようなものだと悔やんでおり、江戸に戻ってきた「黒田」と対決し、自ら決着を付けようとする『剣の師弟』、 「大治郎」は、江戸の剣術界でも名を知られる「谷鎌之助」と試合をすることになったが、この勝負には「谷」の仕官がかかっており、「小兵衛」や「三冬」は「大治郎」に「負けてやれ(負けておやりなさいませ)」と言い、「大治郎」は心に迷いを抱えたまま勝負に挑むことに… 試合が終わったあとには「三冬」のお産がおわり、無事に男子が生まれていた『勝負』、 「大治郎」は息子の名を「小太郎」と命名したかったが、父「小兵衛」は、小さいという字が気になり、それはならぬと言う… しかし、「小兵衛」も名を決めかねており、「松崎助右衛門知恵」を拝借しようと出かけた途中で、「小兵衛」は自分の隠宅に押し込もうと相談している連中の話を偶然聞いてしまうという『初孫命名』、 産後久しぶりに出かけた「三冬」が、墓参りをした帰りに、白刃を揮ったままの浪人が若い町女房を攫ったまま逃げているところに出くわす… その浪人は「三冬」が井関道場の四天王とよばれている時に、稽古をつけてやった「岩田勘助」であり、それに気付いた「三冬」が、小さな家に逃げ込んだ「岩田勘助」を諭そうする『その日の三冬』、 相手は京桝屋の後家を後添いをもらうことになったと、「川上角五郎」が「小太郎」に嬉しそうに話す… しかし、それは「川上角五郎」の勘違いで、京桝屋には後家が二人おり、若い当代の義妹ではなく、60歳を越えた先代の妻「お崎」が相手だったという喜劇風の『時雨蕎麦』、 「大治郎」が一年ぶりに扇子や団扇を売っている男を見かけ、乱暴をはたらく侍から男を救う… この男を「大治郎」は再び見ることになるが、男は「林牛之助」という浪人で「中島伊織」という若い侍を連れており、ある理由から「中島伊織」の敵討ちの助太刀をしようとしていたという『助太刀』、 「小兵衛」が「鯉屋」の隠し部屋で覗いたのは「小野田万蔵」とある男との会話だった… その内容というのが、二十両で或る人物を気絶させて欲しいというものだったが、「小野田万蔵」は恩師「辻平右衛門」が生きている時の「小兵衛」の弟弟子で、「小野田万蔵」は出生に秘密があったことから、「小兵衛」は今回の件をどうするか思案する『小判二十両』、 本作品も愉しめましたねー コミカルな『時雨蕎麦』が印象的でしたが、「三冬」らしさの感じられる『その日の三冬』や、「大治郎」の迷いが勝負に影響を及ぼす『勝負』、「小兵衛」が弟子や弟弟子と出会う哀しい運命を描いた『剣の師弟』と『小判二十両』も良かったんですよねぇ、、、 『剣客商売』シリーズの在庫も、残り僅かですが… 次も本シリーズを読みますよ!
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