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江は流れず(上) 小説 日清戦争 中公文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 中央公論新社/中央公論新社 |
発売年月日 | 1984/08/10 |
JAN | 9784122011434 |
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江は流れず(上)
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商品レビュー
3.5
4件のお客様レビュー
日露戦争は坂の上の雲とかがあるけれど、日清戦争の本には出会えていなかったので是非読みたかった。朝鮮が舞台。朝鮮は不思議な国だ。地政学的にどうしても他国に狙われてしまうのだろう。日本は海に囲まれていてラッキーだったと言うことか。清が宗主国だと認めたくないが、上手く利用しないといけな...
日露戦争は坂の上の雲とかがあるけれど、日清戦争の本には出会えていなかったので是非読みたかった。朝鮮が舞台。朝鮮は不思議な国だ。地政学的にどうしても他国に狙われてしまうのだろう。日本は海に囲まれていてラッキーだったと言うことか。清が宗主国だと認めたくないが、上手く利用しないといけない。独立を勝ち取るために日本やロシアを引き摺り込む。まさに東洋のバルカン半島だったんですね。生き残る為には清にも日本にも平気で嘘をつくのはそういう時代だったし、そういう立場だったからと言う事か。もう一つの衝撃は西太后。こんな人が居たから清は滅びたんだな。それだけではないと思うが。彼女のお陰で軍備の拡張が出来ずに日本に敗れたと言うことか。知らないことが多い。
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物語は冗長だが、日清戦争を扱った小説として貴重である。日清上巻で1882年の壬午の軍乱から、1888年まで、清と朝鮮、日本、欧米露の駆け引きがめまぐるしい。まだまだ、日清戦争開戦まで複雑なドラマがあるだろう。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
全3巻中第1巻。◇日清戦争、殊に清朝側を中心に展開していく小説は多くはないだろう。しかも、虚々実々の外交上の駆け引き、その駆け引きは欧米列強を巻き込んだ多面性有るもの。そこに朝鮮内部や清朝の国内情勢や党派毎の闘争が描かれ、滅多にお目にかからないタイプの作品として興味深く読み進めている。まあ陳舜臣氏なんで、中国関連の情報が詳しいだろうなぁと思ったらその通りでしたという印象。◇クーデター中心の金玉均や李鴻章は勿論、子飼い(?)袁世凱から、ドイツ天津副領事の職で露朝を取り持つメレンドルフが印象に残る。 ◆朝鮮の壬午事変、金玉均のクーデター未遂から甲午農民戦争のさわりまで。◇1984年(底本1984年)刊行。
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