南京市民はいま、日本をどうみているか Grass Roots8

姜てん]【著】, 佐治俊彦【監訳】, 周ちん【訳】

• 販売会社／発売会社: 草の根出版会/草の根出版会
• 発売年月日: 2007/07/03
• JAN: 9784876482436

商品レビュー

2012/12/06

実際に戦争と南京大虐殺を経験した老人、南京問題の研究家、作家、医師、学生、主婦など様々な南京市民へのインタビュー。
意外なことに多くの内容が恨みや憎しみだけでなく、平和的な日中関係を望んでおり、現在の日本はかつての軍事国家とは大きく異なることも理解している。同時に近年の一部政治家による靖国神社参拝、尖閣諸島問題に対する積極的な行動は、軍事国家復活を促すようなもので、中国国民にとって両国の平和に影響しうる重大な問題である。

中国と日本、両国はともに相手に対する認識の上での誤解がある。全くその通りで、それが両国間に亀裂を生じさせていると思う。日本人と話していても、中国のことを大分誤解している人が多いと感じる。私自身も、日中関係を通して新たに日本の歴史について学んだことが多々ある。中国国民も日本国民も、寛容で平和を愛するのは皆同じである。より交流を深めお互いを理解し、平和な友好関係を築いていけたらと思う。