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会社で心を病むということ
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 東洋経済新報社/東洋経済新報社 |
発売年月日 | 2007/07/09 |
JAN | 9784492042823 |
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会社で心を病むということ
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商品レビュー
3.8
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筑波大学社会医学系准教授。精神科産業医。 日本での年間自殺者数が3万人を超えているというのは衝撃的。でも実はこのことは聞いたことがあった。むしろ年間3万人もの人が自殺してるという事実を、自分も含めてほとんどの人が問題視していない現代社会が何かおかしい。 心を病む人が多い。たしかに...
筑波大学社会医学系准教授。精神科産業医。 日本での年間自殺者数が3万人を超えているというのは衝撃的。でも実はこのことは聞いたことがあった。むしろ年間3万人もの人が自殺してるという事実を、自分も含めてほとんどの人が問題視していない現代社会が何かおかしい。 心を病む人が多い。たしかに多い。 本書では、特に会社で心を病む人を早期にケアする方法を、中間管理職をターゲットに解説してある。 いくつかの例は会社でも自分の周りでも、まさしくありそうだし、一方いくつかの例ではこんな新入社員が本当に自分の部下として配属され、心を病んでしまったら正しく対処できるのか、とても不安に感じた。 職場不適応のサイン: 心気症。心身症。行動面でのサイン。精神面でのサイン。 ビッグ・ピクチャー・スモール・ウィン。やっぱりほめてあげることが大事なんですね。でも実際には照れくさかったりしてほめるのは難しい。 未熟型うつへの対応法「一緒に考えてみよう。」 カウンセリングのポイントは「受容」「傾聴」「共感」
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ダイヤモンド・オンラインに載っていた松崎さんの「うつ」に関する連載に、「パワハラ上司は、未熟な人格者だ」という説明があり、興味を惹かれて、本書を購入してみた。 「会社員のうつ」に特化した本だ。 なるべく重度になる前にメンタルヘルスの問題に気づき、職場にきちんと復帰できるようにす...
ダイヤモンド・オンラインに載っていた松崎さんの「うつ」に関する連載に、「パワハラ上司は、未熟な人格者だ」という説明があり、興味を惹かれて、本書を購入してみた。 「会社員のうつ」に特化した本だ。 なるべく重度になる前にメンタルヘルスの問題に気づき、職場にきちんと復帰できるようにするにはどうすればいいか、説明してくれている。 すばらしいのは、そのノウハウが松崎さんの個人技に終わらず、「メンタルヘルスマネジメントシステム」としてパッケージ化し、企業や保険組合に提供している点だ。 今後、メンタルヘルスに問題を抱える会社員はどんどん増えるだろう。 社会に必要とされるビジネスモデルではないかな。 【読書メモ:本書から引用させていただきます】 ・ ストレスを回避する3つのメカニズム ①欲求不満耐性 ストレスを受けたとき、最初に無意識に働く。新品のゴムボールを押すと押し返されるように、心もストレスを受けたとき、無意識にそれを跳ね返そうとがんばる。 ②自我防衛機制 自分の心の形をうまく変形させて、正面から来た100のストレスをすべて受け止めるのではなく、身をかわして半分を逃してしまう。 今、多忙なビジネスマンに必要なのは、無意識な自我防衛機制の能力。欲求不満耐性ばかりを使い、ストレスを真正面から受けていると、ゴムボールの弾力がなくなるように人の心も疲れてしまう。 ③カタルシス 心に小さな穴を開けて、たまった感情を発散させる。やけ酒、愚痴など。 ・ ストレスで最も負担となるのは、やらされ感。同じ労働時間でも、やらされ仕事は自主的な仕事に対して、約3倍の負荷があるといわれている。 「やらされ感」から「達成感」へと部下の認知の変容を即すことが、「実際の仕事量を減らさずに、主観的ストレス感を減らしてメンタルヘルスを予防する」こと。 ・ 子どもは、欲求不満耐性でしかストレスを処理できない。心が成熟しないと、柔軟に認知を変容させる自我防衛機制が働かない。我慢の限界がくると、めまいや頭痛などの身体症状が現れる。 ・ 最もストレスに強いのは、自己効力感が高く(自信がある)、自己統制傾向が外向き(物事は自分ががんばればうまくいくはず、ではなく、物事には時の運も左右する、と感じている)の人。 このタイプは、自分を正しく評価できる適度な自信があり、他者の評価をあまり気にせずマイペースで仕事ができる。 ・ 自己効力感の低さ(自信のなさ)を、他人からの評価を受けることで穴埋めするタイプの人間は、自分を大きく見せようと見栄をはり、部下を叱り飛ばすこともある。 ・ 自我は、子どもの頃の親子関係や対人関係、人とのふれ合い、挫折や葛藤を乗り越えた経験の積み重ねなどにより成熟し形成されていく。 自我がきちんと成熟していない心は、最初から空気の抜けたゴムボールの状態と言っていい。 ・ 現代はかなり許容度の低い社会。バブルの頃は許容度が高かったため、仕事のできない社員がいても「こっちの作業をやってもらおうか」と、その人の能力に見合った仕事を与える余裕があった。 ・ 「僕なんか、もう辞めたほうがいいですよね?」と聞かれたら、どうするか。まず、イエス、ノーには応えず、「うんうん」と頷きながら話を聞く。相手が「イエス・ノー」を求める質問をしてきても、決して返事をしてはいけない。「そうか、君はそう考えていたのか、なるほどなるほど」と、頷き、耳を傾け続ける。 相手が「答えてくれないんですか」と聞いてきても、根負けして白黒つけてはいけない。「君は必要な人間だよ」と答えても、「でも・・・」と話が続いてしまうだけだからだ。 そこで次にやるのが「オウム返しのテクニック」。「僕は会社に必要でしょうか」と聞かれたら、「うーん、君は会社に必要なんだろうか。どうなのかんぁ・・・」とオウム返しに答える。 逃げているように見えるがそうではない。時間を確保して受容し、話を聞き、一緒に考えることが非常に重要。そうすることで、「この人は親身になってくれている」と、共感の気持ちへつながる。 ・ ストレスを緩和させるためには、仕事量を減らせばいいと思われがちだが、単純にノルマを減らすよりも、達成感と時間的裁量権をえら得るような労働管理をするほうが、うつ病予防には効果がある。
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