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クレイ
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 河出書房新社/河出書房新社 |
発売年月日 | 2007/07/30 |
JAN | 9784309204772 |
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クレイ
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商品レビュー
3.4
14件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
純粋で感化されやすいけど根は善良な主人公(デイヴィ)と、狂気的で自分は無と闇から生まれたと信じているスティーヴン。少年2人が粘土でモンスターを造ったという話。 神様が人間を無から造った。そしてそれを真似るようにして少年達はクレイを造った。クレイがひたすら主人公に「命令をください。ご主人さま」と縋るけど、デイヴィは「何もしてほしくない。消えてほしい」と願う。このあたりは神様も実は祈りを捧げてくる人間たちに「死んでくれ」と思っているのかも・・と思わせる描写に感じた。結局クレイは何も有益な命令をされず、寂しく土に還る。このあたりはどんなに神に祈っても救われない報われない人間のように感じられて切なかった。 主人公デイヴィはスティーヴンにクレイを無慈悲に殺したことや友人の死を願ったことを責め立てられ、闇にのまれかけるけど、ガールフレンドのマリアがひたむきに話を聞いて傍にいてくれたおかげで、深い憂鬱から逃れることができた。 スティーヴンにもそんな話を聞いてくれる人が1人でもいたら、闇にのまれることはなかったんだろうなと思う。周りから「悪魔だ」と言われ、信じ込むようになっただけで、生まれた時から悪ではないのではとも思う。友人や自分の父親を殺したというのは、どこまで現実なんだろう。 読み終わってみるとモンスターは人を殺さなかったし、暴力的な描写など激しい表現はないけど。心に残る作品だった。
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※このレビューにはネタバレを含みます
粘土から命あるものを作り出す。 モンスターを。 スティーブンキングのホラーものっぽいなあっと思いつつ読む、が、結局のところ、これといって(人は死ぬけど)なんか、あっまり盛り上がりのある話ではなかった。 けど、ひしひしと不安感がつのっていくお話でした。 特に、主人公が心の中で止めてほしい、気づいて欲しいと 思っていても、結局誰も気づかないし、誰も助けに来てはくれなかったところが、 なんとゆーか、そーだよなーって感じ。 それでも、デイヴィは向こう側に行ききることはなく、 マリアってゆう救いも得て、よかったのう、っとほっとする。 どーも気になったのが 「あいよ」 訳し方、これしかなかったのだろーか? うーんなんとなくニュアンスがあるんだろうが、 どーも違和感
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そのころ僕と親友のジョーディは、敵対する少年グループのリーダー・モウルディへの対応に苦慮していた。モウルディはまだ16歳なのに体がでかくて、大人と同じように酒を飲み、そして恐ろしく凶暴だった。 彼がフェリングにやってきたのは、くっきりと晴れた凍てつくような2月の朝だった。 名前は...
そのころ僕と親友のジョーディは、敵対する少年グループのリーダー・モウルディへの対応に苦慮していた。モウルディはまだ16歳なのに体がでかくて、大人と同じように酒を飲み、そして恐ろしく凶暴だった。 彼がフェリングにやってきたのは、くっきりと晴れた凍てつくような2月の朝だった。 名前はスティーヴン。神父になるための学校を放校になり、父親が急死し、精神を病んだ母親が入院し、この町に住む叔母クレイジー・メアリーの下へ身を寄せたのだ。 スティーヴンは粘土で動物や人間を作り、それに命を吹き込んで動かすことができるという不思議な力を持っていた。 スティーブンは僕にも同じ力があると囁く。 そして、僕は彼と秘密の場所で一体のモンスターを作り上げてしまった。 名前は「クレイ(粘土)」。 …それほど昔のことじゃない。けれど、今とはもう違う時代の話だ――。 寂れた田舎町に不思議な力と暗い過去を持った少年がやってくることではじまる死と暴力と狂気が、善と悪の狭間、暗闇の淵で惑う主人公デイヴィの回想で綴られてゆきます。 苦しいほどに闇を感じるストーリーですが、最後の最後は胸の詰まるような優しい場面で締め括られます。既刊『星を数えて』『ヘヴン・アイズ』を書いた、いかにもアーモンドらしい美しい情景です。
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