THE DAY Waltz(1) ウィングス文庫

前田栄【著】

• 販売会社／発売会社: 新書館/新書館
• 発売年月日: 2007/07/25
• JAN: 9784403541186

商品レビュー

2009/06/23

あらすじ

[トルク]

「おめでとうございます、アナタはこの本のマスターに選ばれました！」
はた迷惑な曽祖父のせいで豪華な館に閉じ込められ、性格がちょっとひねくれまくった少年パウロ（11）と、四百年前に悪魔と取引をしたことから古書に囚われてしまった〈霊のようなもの>フィラレテスが繰り広げるアルケミック・ファンタジー。｢悪魔の書｣とよばれるその本にに選ばれたマスターは満月の晩ごとに時の流れから完全に切り離されたプラハの街に強制連行される。かつて破られ、燃やされたページを取り戻すために駆け回るパウロ君とフィラレテス。そこに加わる謎の美少女と、｢悪魔の書｣を巡る人間模様が面白い。一巻はまだ序章といった風情なので、二巻が楽しみ。パウロ君のゴーイングマイウェイな発言に感動するフィラレテスの掛け合いも見ものかも。

2011/04/25

2011年4月22日読了

たかだか11歳の少年なのに、パウロは物凄い聡くずる賢くて、けれど物語をけん引する強いパワーを持った子だなと思いました。こりゃもうフィラレテスの相棒は彼以外におらんだろうというくらい！
突然巻き込まれた事をすんなり受け入れちゃうのは、彼の現在の状況ゆえ…なのかもしれない。ちょっと可哀想ではあるけれど、憐れむ前に彼の俺様的行動を見ていると比較的楽しんでいるのかなって気がして、憐れむのは間違いだなって思った。この状況を退屈しのぎとして楽しんでいるんだろうね。そして、素直じゃない彼はフィラレテスを助けてあげたいとも思ってるはず！！

『The DAY』で切り取られた1日を繰り返す話ではあるけれども、それは決して単調ではなく、寧ろイレギュラーだらけの冒険で面白いです。
この時ばかりはフィラレテスも変な姿だし…（笑）あの動きの数々を想像するだけで笑えるwww

ボケとツッコミが最高のバディだなと思います＼(^o^)／
書き下ろしの、パウロの為にフィラレテスが料理をするお話も可愛かったです。なんだかんだで、パウロを可愛がりたいフィラレテスの気持ちが可愛かった！！！

2010/04/07

・・・話あんまり理解してないかもだけど。
俺様なパウロと本に捉われた幽霊（？）のフィラレテスが過去に失われた本のページを命がけで回収するお話。
キャラはかなり立ってるし、会話の掛け合いもナカナカなんだけど・・・でもすごいハマるほどではないかなぁ。
パウロは超現実主義の行動力アリの賢い俺様。フィラレテスはジャパニメーション好きのオタクなお人好しって感じだな。