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青い月のバラード 獄中結婚から永訣まで 小学館文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 小学館/小学館 |
発売年月日 | 2007/07/05 |
JAN | 9784094081831 |
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青い月のバラード
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商品レビュー
4.3
3件のお客様レビュー
加藤登紀子さんの物語。獄中結婚をした夫、藤本敏夫との日々を振り返っておられます。全共闘時代での出会い、入獄、結婚、運動の挫折、鴨川での日々(自然農法ほか)、そして夫の闘病生活、早い別れが、お登紀さんの芸能活動とパラレルに描かれております。一つの時代の物語なのかもしれません、★三つ...
加藤登紀子さんの物語。獄中結婚をした夫、藤本敏夫との日々を振り返っておられます。全共闘時代での出会い、入獄、結婚、運動の挫折、鴨川での日々(自然農法ほか)、そして夫の闘病生活、早い別れが、お登紀さんの芸能活動とパラレルに描かれております。一つの時代の物語なのかもしれません、★三つであります。(お登紀さんの著作には、その後の日々を描いた続編もあるようです)
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
声には人の人生が出ると思う。激動期に生きた男と女の半生。 「学生運動」という、命と情熱をかけた行動。同じ時代を生きた北方謙三氏の「友よ、あれは幻の旗だったのか」を読んだ。小池真理子氏のエッセイも読んだ。 が、おトキさんや旦那さんのような「ほとばしる情熱」をビリビリと感じたのは、始めてだ。 時に涙し、時に勇気をくれるおトキさんの歌声。その裏側にある「ものがたり」を知った今、その歌声に、より一層酔いしれる。
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あの小柄な身体には激動が詰まってる。 だから、お登紀さんの歌声はあんなにも胸を打つ。 事実は小説より奇なり、とはよく聞くけども。 ぼんやりと聞いたことはあったお登紀さんとご主人の出逢いは、本書ではっきりと知るに及び、なんだか作り物のお話を読んでいるみたいに運命的で、情熱的で、け...
あの小柄な身体には激動が詰まってる。 だから、お登紀さんの歌声はあんなにも胸を打つ。 事実は小説より奇なり、とはよく聞くけども。 ぼんやりと聞いたことはあったお登紀さんとご主人の出逢いは、本書ではっきりと知るに及び、なんだか作り物のお話を読んでいるみたいに運命的で、情熱的で、けれど不安定で、孤独が押し寄せるものだった。 学生運動の中心的人物だったご主人は、きっとカリスマだったのだろうなあ、と思う。 私は、学生運動の勢いも意義も目指したものも、その熱をも知らない。 けれど、当時学生たちがあれほどの行動を起こすには、やっぱり強い求心力がなければ始まらなかったんじゃないかと、想像する。 凡人が先頭に立つよりも、凡人は後方に回りカリスマを立たせた方が力は膨れ上がる。 「学生運動」は知らなくても「カリスマ」を傍で見ていた私には、それは容易に目に浮かぶ。 そんなカリスマ性にお登紀さんも惹き込まれていったのかもしれないなあ、と思ってみる。 覚悟と情熱の人だ。 年代から考えて、名の売れている人が未婚で妊娠、かつ獄中結婚だなんて、想像しただけで気が遠くなる。 いつ捕まるかと不安に過ごし、逮捕された後はいつ逢えるかとまた不安に過ごし、1人で産むことを決意した後もどれだけ不安で毎日いたんだろか。 今の自分がそんな状況に置かれたら。考えが及ぶはずもない。 山を越え谷を越え時は流れて、避けて通れない永訣がやってくる。 もうこの部分は・・・個人的実体験を重ねずにはいられなくて、初めて本でボロ泣きした。 拭っても拭っても視界がぼやけてうまく字を終えなかったけれども、それでも読み続けた。 闘い、受け入れ、やがて永遠の沈黙。 「あなた、素敵だったわよ!」 そう言葉にできた、お登紀さんこそ素敵だと思った。 私が最期に交わした言葉は、一体何だったろう。 命を手放した瞬間、愛はとめどなく溢れ出す。 悲しくても、寂しくても、それでも生きているんだから、前へ踏み出していく。 お登紀さんはご主人への愛を書き綴ると同時に、なんだか読み手に力を与えてくれているようでもあった。 読後、「生きなければ!」と思った。 ただ漫然と生きるのではなく、濃く、力強く、情熱を胸に灯して。 きっとできるんじゃないか、そんなふうに。 そして、できれば同タイトルの曲「青い月のバラード」も聴いてみてほしい。 本書を読む前と読んだ後とでは、胸に迫ってくるものがきっと違うんではないかと。 私は懲りずにまたボロ泣き(笑) ついでに「花筐」も一緒に聴いて、台所の片隅でこっそりオイオイと泣いた。 あの小柄な身体には、強さと限りない愛情が詰まってる。 だから、お登紀さんの歌声はこんなにも胸を打つ。
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