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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 朝日新聞社/朝日新聞社 |
発売年月日 | 2007/07/06 |
JAN | 9784022503145 |
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商品レビュー
4
3件のお客様レビュー
大胆で明晰な考察があふれる一冊。 こちらの教養レベルが試されているよう。 読み進むにつれて、自分の背丈がどんどん小さくなって、世界がどんどん大きくなっていくような感覚になった。 もっとたくさんの本を読んで、もっとたくさんの考え方に触れて、そうすればきっとまた違った読み方ができる...
大胆で明晰な考察があふれる一冊。 こちらの教養レベルが試されているよう。 読み進むにつれて、自分の背丈がどんどん小さくなって、世界がどんどん大きくなっていくような感覚になった。 もっとたくさんの本を読んで、もっとたくさんの考え方に触れて、そうすればきっとまた違った読み方ができる。 私なんて、まだまだ。世界は広い、深い、大きい。面白い。
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朝日新聞に2004年4月から2007年3月まで月一回連載されていたエッセイをまとめたものである。1925年生まれの著者の多分野に渡る見識が伺え、またその批判精神が光っている。旧仮名遣いで書かれている文章にも趣がある。 『歌会始に恋歌を』では、「和歌は日本文学の中心であり、さらにそ...
朝日新聞に2004年4月から2007年3月まで月一回連載されていたエッセイをまとめたものである。1925年生まれの著者の多分野に渡る見識が伺え、またその批判精神が光っている。旧仮名遣いで書かれている文章にも趣がある。 『歌会始に恋歌を』では、「和歌は日本文学の中心であり、さらにその中心は天皇の恋歌であったが、明治政府が天皇を国軍の大元帥とした折に、軟弱なイメージを嫌って天皇が恋歌を詠むことを禁じた為に、現在の歌会始にも恋歌はあまり読まれない。これは近代最初で最大の文学的弾圧である」と批判し、『天に二日あり』では、北朝を廃した歴史の欺瞞を正し、南北両朝の並立を認めようと訴えている。『谷川俊太郎の詠物詩』では『ほん』という詩を紹介し、江戸漢詩の転換期に流行した詠物詩が、格調高い詩を好とする風潮への反動であったことを述べ、『政治と言葉』では現代日本の政治家の貧困な言語能力を憂いている。『日本美とバーコード』では流通の都合で書物にもつけられているバーコードを「便利かもしれないが著しく美観を損ない、醜く凶悪な感じで厭らしく見える」と貶している。本書の裏表紙を見てみると、なるほど本書にバーコードはついていない。
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読んでいると自分が高尚な人間になったように錯覚できて好きです。読んでいる束の間だけの、教養人気分。 せっかく読むならよい錯覚をさせてもらえる本が一番。読み終えて、下世話な自由人に戻るのもまた一興です。
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