見えないドアと鶴の空 光文社文庫

白石一文【著】

• 内容紹介: 結婚して六年の繁村昴一は､二年前に出版社を辞め、いまは大手代理店に勤める妻の絹子が家計を支えている。ある日、昴一が、絹子の幼なじみ由香里の出産に立ち会ったことから三角関係が始まる。やがて由香里の不思議な「能力」に気づいた昴一は、二人の故郷へ。そこには想像を絶する事態が待ちうける…。『この胸に深々と突き刺さる矢を抜け』の著者が描く、物語の可能性をおし拡げる傑作長編作品。
• 販売会社／発売会社: 光文社/光文社
• 発売年月日: 2007/07/20
• JAN: 9784334742751

商品レビュー

2009/12/18

人間は何のために生きていくのか

[おかもと]

ミステリーなのかホラーなのか、ジャンルは不確か。発端は妻の親友との浮気、そこから開かれていく世界……。人間は何のために生きていくのか。真摯に問いかけられながら、自らの生きる道を模索したくなる一冊。

2023/01/22

不倫と超能力。なんともアンバランスな取り合わせ。
なぜ、こんなややこしいことになってしまったのか。納得出来る点もあれば出来ない点もある。
だいたい、私があまり由香里のような女の人が好きではないのでしょう。そして、色々ひっくるめて納得する昴一。もう、勝手にやってください。
でも、内容的には嫌いな話ではないので、良しとします。

2023/01/06

ベタな三角関係とか、クレイジーな超常現象とかが一見目につくが、とことん内省的な井戸掘る系（廃坑もぐる系）の良さがある。