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ボタン戦争 集英社文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 集英社 |
発売年月日 | 1987/07/25 |
JAN | 9784087492361 |
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ボタン戦争
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ボタン戦争
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商品レビュー
3
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
「ボタン戦争」ときくと多くの人は、ボタン一つでミサイルが飛び交い人類の致命的な被害を与えてしまう、そんなSF(というかもうSFですらない)を想像すると思う。しかしこの作品は児童文学であり、そういう世界的な恐怖は関係がない。 訳の「なだ いなだ」によるとこの作品の邦題としては「わんぱく戦争」が主流らしい。しかしこの翻訳者はあくまで「ボタン」の象徴性を重視してあくまで「ボタン戦争」、原作の直訳にちかい邦題で残された。 ルブラックやキリギリスなどのこの作品の主要人物たちは隣村の子供たちと戦争をする。子供たちの戦争だから石や棒が主な武器であるけども、それぞれ四十人規模だから舐めちゃいけない。 彼らは相手を捕虜にするとボタンをとる。彼らは子供らしい闘争心や生命力があるが、しかし致命的な大けがは負わせない。ボタンですんでしまう。むしろよりひどい暴力をつかうのは彼らを叱るそれぞれの親たちでさえある。 「おい、おれたちも大きくなったら、やっぱり連中のように、愚にもつかない大人になるんだろうかなあ?」 キリギリスが最後にこぼしたこの一言は、どの時代の子供たちにも普遍な不安と哀しみかもしれない。
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