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一神教の闇 アニミズムの復権 ちくま新書
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一神教の闇 アニミズムの復権 ちくま新書

安田喜憲【著】

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一神教の闇 アニミズムの復権 ちくま新書

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 筑摩書房/筑摩書房
発売年月日 2006/11/08
JAN 9784480063311

一神教の闇

¥220

商品レビュー

3.4

8件のお客様レビュー

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2015/04/27

30年近く前、著者は「環境考古学」という分野を提唱し確立してこられました。その後、アニミズムという考え方に興味を持ち、一神教としてのキリスト教に対抗するようになってこられました。そのためか、特に西洋の研究者からはかなり反感をかったとあとがきに書かれています。最初の章では政治の話か...

30年近く前、著者は「環境考古学」という分野を提唱し確立してこられました。その後、アニミズムという考え方に興味を持ち、一神教としてのキリスト教に対抗するようになってこられました。そのためか、特に西洋の研究者からはかなり反感をかったとあとがきに書かれています。最初の章では政治の話から認知科学・生命科学・宇宙論とどこまで話が広がるのかとちょっと心配になりましたが、2章目からはしっかりと日本人の心に残る「アニミズム」という考え方が語られています。八百万の神、森全体をまつる、木一本、石一個をまつる、あらゆるものの中に神を見出す、そんな心があったからこそ、日本にはいまだにたくさんの森が残っているのでしょう。ところがお隣の中国ではいま大変な状況になっているようです。春に西から大量に飛んでくる黄砂も、中国における環境破壊が原因のようです。水の汚れ方も大変なのだそうです。著者はこのアニミズムの考え方を日本やインド、さらには中国とその近隣の国を巻き込んで、世界へ広めようと考えています。そして、そこから環境を守る動きをつくろうと考えています。しかし、これだけ便利になり、科学技術に頼りっきりの現代人が、昔ながらの暮らしにはもどれそうにありません。そこで、新しい技術の開発に注目されています。たとえば昆虫のからだの仕組みを新しい技術として利用できないか研究が進んでいるのだそうです。こういう点については、いずれ別の著書でもっとくわしく語られることでしょう。とても興味深いテーマです。著者は現在(当時)、京都の西山にある日文研(国際日本文化研究センター)の研究者ですが、その近くに京大工学部が移転。さらに、市立芸大も近くにある。そこでいま始まったばかりの学際的な研究に注目したいと思います。

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2014/05/11

一神教批判の書である。日本は明治以降、西洋文明の恩恵を受けることで経済的・学問的な発展を遂げてきた。その恩を返す意味でも東洋から西洋文明を捉え直す作業が必要だ。なかんずく歴史・思想・宗教の次元で西洋文化を再構築するべきだ。多様性が叫ばれながらも世界を支配するのは一神教の論理である...

一神教批判の書である。日本は明治以降、西洋文明の恩恵を受けることで経済的・学問的な発展を遂げてきた。その恩を返す意味でも東洋から西洋文明を捉え直す作業が必要だ。なかんずく歴史・思想・宗教の次元で西洋文化を再構築するべきだ。多様性が叫ばれながらも世界を支配するのは一神教の論理である。日本国内でごちゃごちゃやるよりも欧米を向いたメッセージの発信が求められる。 http://sessendo.blogspot.jp/2014/05/blog-post_11.html

Posted by ブクログ

2013/04/27

安田喜憲の本を読みたいと思って、本を依頼した。 手順が違って、最初に届いたのが、あやしげな題名である 『一神教の闇』だった。 安田喜憲の力の入った、アジテーションだった。 副題に『アニミズムの復権』と書いてあったが、 副題がこの本のテーマであったのだ。 もっといえば、アニミズム・...

安田喜憲の本を読みたいと思って、本を依頼した。 手順が違って、最初に届いたのが、あやしげな題名である 『一神教の闇』だった。 安田喜憲の力の入った、アジテーションだった。 副題に『アニミズムの復権』と書いてあったが、 副題がこの本のテーマであったのだ。 もっといえば、アニミズム・ルネッサンスといえばいいのかもしれない。 砂漠から生まれた、超越的秩序の宗教は、文明の激突を起こした。 超越的秩序は、テロリズムと戦争を引き起こし、環境破壊をしている。 『力と闘争の文明』は、多くの人を死に追いやり、自然を破壊し、森を破壊し、水を汚すこととなった。 歴史的に見ても、キリスト教の名のもとに魔女狩りという理不尽なことが、 なされた。気候変動さえ、魔女の責任にされた。 アメリカは常に仮想の敵をつくり、ハンチントンの罠に陥っている。 アフガン、イラクにおいても、正義を振りかざしても、 結局は石油の利権が欲しかっただけだ。 超越的秩序の宗教が、優れており、その他の宗教は未開の遅れたものだと、 考えられたのである。 森と自然から、生まれたアニミズムは、猥雑で野蛮とされた。 アニミズムは、中国をはじめとした文化の基層にあり、 アジア、日本そして、マヤ文明、アンデス文明に広がる。 日本をみれば、美と慈悲の生命文明を発達させている。 日本は、地震という災害にあっても、礼節を尽くし、 哀しみを抱きしめて生きている。 アメリカでのハリケーン災害での掠奪と暴動を起こすのとは違う。 アニミズムルネッサンスは、自然からまなび、伝統技術から学ぶ。 いまこそ、アニミズムの復権がいると安田喜憲は、叫ぶのである。

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