美酒楽酔飲めば天国

「世界の名酒事典」編集部【編】, 阿川弘之, 開高健, 丸谷才一, 吉行淳之介, 遠藤周作【ほか著】

• 販売会社／発売会社: 講談社/講談社
• 発売年月日: 2006/10/25
• JAN: 9784062136624

商品レビュー

2013/06/04

「世界の名酒事典」から選ばれた15編。開高健、埴谷雄高、遠藤周作、吉行淳之介、丸谷才一、和田誠、阿川弘之、北方謙三・・・。こんな豪華なメンバーが執筆していたとは今更ながら感激。しかも同じ酒飲みというところが嬉しい。洒落た薀蓄あり、エピソードありで今日も酒が美味しく飲めること間違いなし。

2011/11/08

全体を見渡してもそうそうたるメンツなんだけど、巻頭の開高健と阿川の対談が群を抜いている。次いで楽しめたのが埴谷雄高。結局誰と酒を飲みたいか、語らいたいかと言う視点になると思うのだけど、私の場合はこの二人。他の人は例えば丸谷才一なんかと飲みたいとあまり思わない。
といっても私は下戸なのだけど。

2008/08/02

　創刊以来30年続いている「世界の名酒事典」に掲載された、数多くの読み物の中から15編を選び、１冊にまとめたという嬉しい本。酒の哲人・座談の銘酒・18人による、座談、エッセイの数々。まさに熟成された選りすぐりの傑作選です。

　開高健、埴谷雄高、遠藤周作、吉行淳之介…、故人たちのなつかしい語り口、洒脱な会話に酔えるのも、丸谷才一、和田誠、阿川弘之。陳  舜臣、小田島雄志、真の大人の洒落たやり取りが楽しめるのも、この本ならではです。
　知ってる名前、初めて聞く酒、世界中のお酒が次々と出てくる至福。
「とりあえずビール」なんて軽く済まされているビールについての考察。ワイン、カクテルともなれば蘊蓄の宝庫。

　酒に魅せられた人も、溺れた人も、嗜む人も飲めない人も、読んで酔える酒の本。酒談義のつまみによし、酒席の話題に良し。箸休めならぬ酒休めにも良し。独り飲む酒肴に良し、休肝日の慰めに良し。すべての酒友にお薦めします。ちょいと酔いすぎましたかな。

　お酒飲む人　花なら蕾　今日も咲け（酒）咲け　明日も咲け                                                                                 
（Ｈ）