ひぐらしのなく頃に 語咄し編(1) スクウェア・エニックス小説大賞アンソロジー

アンソロジー(著者), スクウェア・エニックス(編者)

• 販売会社／発売会社: スクウェア・エニックス/
• 発売年月日: 2006/10/30
• JAN: 9784757516946

商品レビュー

2021/03/22

公募作品はどの作品も良いものであるが、中でも私は「リトル・デーモン」と「野菜炒めの憂鬱」が好き。「示豆壊し編」が特殊ではあるが、何度も読むうちに面白くなってくる。講評談にて『「鬼騙し編」この作品をオープニングとして、その続きを書いてみたい』と、選考委員長である竜騎士07が言ってました。
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「贄流し」“仲間は自分が犠牲になっても守るものですか（カルネアデスの板）”がテーマ。現場監督の事件から四年目のよう。綿流し祭前の、夏の暑いいちにち。ここでは圭一は泳げない設定。沙都子は水泳は得意なよう。魅音は水難の救助訓練を受けていたから良かったものの、ミイラ取りがミイラにならなくて良かった。魅音の四次元ロッカーに続き、沙都子の四次元ポシェットの存在が気になりすぎる。
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「やめないで知恵先生」知恵先生、海江田校長の元教え子と見合いするの巻。後半は部活になってバトルしてた。ひデブかな。
「女こまし編～最高のパラダイスをどうかあなたに……～」始めに謝っとく。私好みではなかった。済まない、ごめんよ。賞を取るには充分面白い作品ではある。医者とか研究者とかが、得たいの知れない薬品を（偶然とはいえ）開発し使用させる二次創作のひとつ。入江先生が圭一父に処方したはずの風邪薬（手違いで違う薬粒）を圭一も飲んでしまい、壊れた圭一がタイヘンな事に巻き込む話。羽入に時をどうこうする能力（昨日に行ける）なんてあったかしら。沙都子、翠瑞葉之尊（みどりみずのはのみこと）とかロズウェルなんて言葉よく知ってたな。偶然とはいえ男と男のチッスをキモがられるの、やめて欲しいなァ。
「示豆壊し編（まつりのそなえもののかざりこわしへん）」一見、ただのシナリオ。これもまた「ひぐらしのなく頃に」。「ひぐらしのなく頃に」足り得るものは何か。
キャラクター名を少しずつ違わせている。前原詩隠、北条里史、園崎慶一（次期頭首）、里花（ブロッコリーとカリフラワーの違いが分からない）、前原美音、北条里子、ハニュウ（脳内念話デバイスで会話。味覚同期有り。実体は持たない）、クラウド、イリー先生、H.A.N.I.U“Hinamizawa.Assrtment.Network.Interface.Unit”、レナ（竜騎士レナ＝レイナー）レナの出番ないとか言われたら泣くしかないじゃないか。世界をまるごと変えてしまった話、キャラクターの人生を変える話、この世界である意味。原型を留めないほどに変えて成り立つか。
「消えた少女の記憶」成人して仕事をしている圭一が、現在の雛見沢を訪れる。レナは今も雛見沢に居住。事実、魅ぃが詩ぃを。レナが魅ぃの※を。
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「罰ゲームは特効薬。」詩音が魅音のために仕掛けた部活及び罰ゲーム。ひとりひとりとデート。内容は皆には明かさない（それを知っているのは読者である私だけ）圭一と過ごすことでそれぞれの思いをぶつける。
「皆愛し編」圭一が雛見沢に引っ越してこない世界（序盤は“いる”と梨花は認識していたが）。遠い場所で圭一が発症したけどな。過去に戻る現象を“ハッピーエンドを迎えるためのリトライ”だと認識していた。
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「リトル・デーモン」ホントウのワタナガシ（戦時時代）
「野菜炒めの憂鬱」美味しそうなレシピがたくさんで、特に野菜炒めを時間を掛けて作りたくなった（中華鍋を振り回せるならね）
「鬼騙し編」言わずもがな。悟史覚醒編とでも言えばいいのかなぁ。梨花ちゃん双子説。魅音と詩音のように、梨花も梨花とオヤシロさまとで入れ替わっていた時期があっただろうという設定。

2013/09/12

あまりこういうタイプの小説は好きではなかったのだが本編はそれなりに面白くまた、それに続く小説を自由に書いても良いというふつうありえないやり方が見事成功したという今までにない例ではないか。

　今回はこれで良し、自由度が高い小説として残るがこれが２、３と続くとなると果たしてどうなるか。

　しかし、この上にいる小説を書いている先生方にもこのような趣向を望みたいものだプロットを自由に組み替えるチャンスを欲しい。

2011/06/07

本書に掲載された全ての作品は、「07th Expansion」制作のサウンドノベル『ひぐらしのなく頃に』を基にファンの方々が創り上げた『ひぐらしのなく頃に』のオリジナルの物語。応募総数523作品の中から、原作者の竜騎士07、コミカライズを担当した鈴羅木かりん、方條ゆとり、鈴木次郎、外海良基、そして、アニメイト&ゲーマーズによる一般選考委員たちによって選ばれた珠玉の10作品を掲載。