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KADOKAWA世界名作シネマ全集(第20巻) 「自転車泥棒」「禁じられた遊び」-子供たちの時間
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商品詳細
内容紹介 | //付属品~DVD2枚付 |
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販売会社/発売会社 | 角川書店/角川グループパブリッシング |
発売年月日 | 2007/03/26 |
JAN | 9784045308208 |
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KADOKAWA世界名作シネマ全集(第20巻)
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KADOKAWA世界名作シネマ全集(第20巻)
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『自転車泥棒』(ヴィットリオ・デ・シーカ ) 第二次世界大戦後の疲弊し、荒廃したイタリア。アントニオはこの不況のなかでやっと手にした“ポスター貼りの仕事”。それを続けて生計を立てるためにはと家財を質に入れて自転車を手に入れる。しかし、あっけなくその自転車が盗まれてしまう。ここから...
『自転車泥棒』(ヴィットリオ・デ・シーカ ) 第二次世界大戦後の疲弊し、荒廃したイタリア。アントニオはこの不況のなかでやっと手にした“ポスター貼りの仕事”。それを続けて生計を立てるためにはと家財を質に入れて自転車を手に入れる。しかし、あっけなくその自転車が盗まれてしまう。ここからこの映画が始まる。 アントニオは息子ブルーノとともにこの自転車を探し回るのだが、まだ少年であるブルーノがこのことで、多くの経験をしていく。カメラは第三者の眼で、ふたりの行動を追いながらも、ブルーノの眼から見える“世の中”を見事に伝えてくる。 全体の背景は、豊かになった現在の日本の生活に身をおいて眺めていると、物質、精神的にも豊かではないし、社会的な秩序もまだ整っていない風景が“貧しさ”を強調してくる。 今では、子どもは子どもの世界を楽しんで、徐々に大人の世界に触れていくという段取りが出来上がっているような感じがするが、この当時(日本でも同じ)は、親の世界も子どもの世界もない、一緒の世界を見せられながら成長していく。 ブルーノも父と自転車を探しながら「生きるため」という切実な、だけど自分では手の施しようのない課題を幾つも目にしていく。 最後、父が壁に立てかけてある自転車に注意を向けるシーン。カメラは実にうまく観る者の心理を誘導して、その期待(予想)どおりに「自転車泥棒」を実行するアントニオの姿を描く。 それと同時に、アントニオに家に帰るように促されていたにもかかわらず、帰りそびれたブルーノが眼にした「自転車泥棒」の父の姿。 警察に突き出されずにはすんで、父と息子が手を携えて家路に向かう姿。 ‘明日からの生活の不安’も、‘息子には見られたくなかった父としての姿’も、“そこまでしなければならない父の姿’も、‘盗むことの罪深さとその仕方なさ’と、‘見られたくなかっただろう姿を見られた父を思う息子の心理’と様々な思いが混ざり合ったふたりの後ろ姿は強烈だった。
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