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白楼夢 海峡植民地にて 創元推理文庫
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白楼夢 海峡植民地にて 創元推理文庫

多島斗志之【著】

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白楼夢 海峡植民地にて 創元推理文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 東京創元社/東京創元社
発売年月日 2007/05/24
JAN 9784488460044

白楼夢

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商品レビュー

3

3件のお客様レビュー

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2023/05/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

設定で伊坂幸太郎さんの『ゴールデンスランバー』を思い浮かべた。巨大な陰謀に知らず知らずのうちに巻き込まれる点が共通していると思う。伊坂作品は父親にすすめられて中高時代から読んでいたので「なるほど」と思った。 正直、ミステリとしては感想に困る。多島がこの手の作品を書くときの手筋を知ってしまったからかもしれないが、真相は判りやすく、わたしでも冒頭で感づいてしまったからである。 だが、小説としては面白かった。シンガポールの暑さや熱気、現地で暮らしていた日本人の姿が生々しく感じられた。イギリス人とタミール人、日本人と中国人の関係性もリアルに書かれており「こういう歴史があったのか」と学ぶこともできた。 解説の日下三蔵さんと同じく、わたしもこの作品を多島作品の中でも際立った傑作のひとつだと思う。 ちなみに、この作品と『黒百合』の文庫化を最後に創元社の「多島斗志之コレクション」は打ち切りとなった。この作品を読んだ当時はまだ「多島斗志之裏ベスト」の試みがなく、これだけのクオリティの作品群が読み継がれないのはもったいない、という気持ちが強かった。

Posted by ブクログ

2015/09/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

1920年代の英国領のシンガポールを舞台にした歴史小説風のミステリ。日本人の林田,華僑の子息の呂虎生,英国人のチャールズ・ケインの三人の視点から描かれている。話の中心にいるのは林田という人物。林田は,呂家と繋がりをもつ人物として登場する。日本人同士の喧嘩の仲裁をし,呂家とは絶縁状態になりながらも,廃娼運動を成功させ,シンガポールの日本人社会で一定の地位を築く。更に,岩原秀一郎という人物を助け,鉄鉱脈を発見し,シンガポールの中国人同士の抗争の仲裁まで成功させ,日本人の代表者とみなされるような地位まで上りつめる。 この林田の活躍には裏で工作をしている者達が存在していた。林田を日本人の顔にし,旗を降らせることで,日本を南方に進行させ,最終的には日本を破滅させるという目的が秘められていたというのだ。その計画は,白蘭という女性が林田に恋をしてしまったことで頓挫し,林田は白蘭殺しの容疑を掛けられ,最後は逃げるようにシンガポールを去ることになる。 この手の作品はあまり読んだことがないが,林田の活躍の裏で暗躍していたのがイギリス政府であり,日本を破滅させるという大きな目的を秘めていたという真相は驚愕といえないことはない。 こういう作品が好きな人には名作なのだろうが,好みの作風ではなかった。多島斗志之の文章は肌に合い,読みやすいので好きなのだが,設定の方が肌に合わなかった。★3で。

Posted by ブクログ

2011/03/06

1920年代の英国領シンガポール。様々な勢力が入り乱れる街で顔役として名を馳せる青年・林田は、大物華僑の娘・呂白蘭殺害の容疑者として、警察と呂一族双方から追われる身となる。林田は執拗な追跡をかわしつつ、己を陥れた黒幕を捜す決意を固める。追う者と追われる者、各々が見出す驚愕の真相。...

1920年代の英国領シンガポール。様々な勢力が入り乱れる街で顔役として名を馳せる青年・林田は、大物華僑の娘・呂白蘭殺害の容疑者として、警察と呂一族双方から追われる身となる。林田は執拗な追跡をかわしつつ、己を陥れた黒幕を捜す決意を固める。追う者と追われる者、各々が見出す驚愕の真相。鮮やかなどんでん返しが相次ぐ、ミステリの名手が趣向を凝らした逸品、初の文庫化。

Posted by ブクログ

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