どれだけ読めば、気がすむの？

豊崎由美【著】

• 販売会社／発売会社: アスペクト/アスペクト
• 発売年月日: 2007/04/06
• JAN: 9784757213586

商品レビュー

2017/10/23

海外文学に興味津々の今、トヨザキ社長の書評集を読むのに、これほど打ってつけの時期もあるまい。で、ほぼ同時並行的に読んでいた、大矢博子版・歴史小説ガイドと打って変わって、こちらはとても面白く、かつ興味深く味わわせてもらいました。読みたい！と思えた本も数知れず。こうしてどんどん読みたいけれど読めない本が溜まっていく訳であります。嬉しい悲鳴。

2015/02/25

ずいぶん前に、トヨザキ社長が池袋リブロにいらっしゃるサイン会のときに購入して、「読む子は育つ」というメッセージと名前入りでサインをしていただいた思い出の1冊。すこしずつ読んでたんですが、やっと読み終わりました。
わたしはべつに文学や小説に詳しいわけではないし（文学部卒なのにそれもどうかとは思いますが）、優れたものしか読みたくないから書評を読むわけではないです。本に限らず、好きなものを味わって好き！と言う行為自体が大好きで、それをしてくれる本だからブックガイドとか書評本が大好き。
もちろんある作品には難を示す際に厳しいことこの上ないのがトヨザキ社長のトークではありますが、それはお話、本への深すぎる愛情からくるもの以外のなにものでもないから、だから読んでいて楽しいし、もっともっと本を読みたくなるんだなあと思います。

2007/09/05

本書は2005年に刊行された『そんなに読んで、どうするの?』に続く、闘う
ブックレビュアー「トヨザキ社長」こと豊崎由美さんの書評集・第2弾。
2000年以降に「GINZA」「Chou Chou」「本の雑誌」などに掲載された原稿を
収録した、クロニクル的なブックガイドにもなっています。
紹介されている作品は、純文学からミステリー、SF、ファンタジー、歴史小説、
実験小説などなど、まさに雑読系。しかも、膨大な読書量に裏打ちされた
批評眼と、歯に衣を着せぬ物言いが痛快至極!　小説ファンなら必携の1冊です。