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太宰と井伏 ふたつの戦後
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太宰と井伏 ふたつの戦後

加藤典洋【著】

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太宰と井伏 ふたつの戦後

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社/講談社
発売年月日 2007/04/24
JAN 9784062139403

太宰と井伏

¥990

商品レビュー

5

2件のお客様レビュー

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2024/08/06

太宰が自死を選んだのは何故かという本。読みやすく、かつ面白かった。太宰と井伏を軸に、三島と川端、三島と太宰など各々の戦前戦後の変化や心情を説明する。作品引用が分かりやすくてなるほどと思いながら読んだ。 太宰が大地主の子としての申し訳なさや後ろめたさを感じていたことは作品の端々に...

太宰が自死を選んだのは何故かという本。読みやすく、かつ面白かった。太宰と井伏を軸に、三島と川端、三島と太宰など各々の戦前戦後の変化や心情を説明する。作品引用が分かりやすくてなるほどと思いながら読んだ。 太宰が大地主の子としての申し訳なさや後ろめたさを感じていたことは作品の端々に感じられるし、生家を見たことでより実感できた。でも斜陽の頃、没落してゆく津島家は太宰の罪悪感を軽減したはずで。この本はそうして疑問に答えるような章立てになっている。 恵まれた生まれに対する申し訳なさから解放され、次は戦争で死んだ命に対して家庭を築き平和に生きる自分に後ろめたさを感じたなら、なんて繊細で苦しい人生なんだろう。 戦争に死なずに済んだという割り切りができなかったのが悲しい。そのタイミングに、井伏の作品、山崎富栄との出会いや病苦など嫌な歯車が噛み合ってしまったんだろうなあ。 切なくて苦しい気持ちになる。

Posted by ブクログ

2008/09/13

「太宰の自殺の真相を今、再確認!」薄い本にも関わらず、思ったよりも時間がかかってしまった・・・。反省。太宰、井伏、そして三島、芥川、などなど、太宰を中心とした人々を史実に基づいて紹介。そして、何度ともなく行われた太宰の自殺未遂、付き合ってた女の人との話など、初めて知るようなことば...

「太宰の自殺の真相を今、再確認!」薄い本にも関わらず、思ったよりも時間がかかってしまった・・・。反省。太宰、井伏、そして三島、芥川、などなど、太宰を中心とした人々を史実に基づいて紹介。そして、何度ともなく行われた太宰の自殺未遂、付き合ってた女の人との話など、初めて知るようなことばかりでとても面白かった!!そして、太宰本の裏側にある、太宰の思いみたいなのをいっぱい知って、あの本もこの本も読みたいと思わせてくれた。特に「桜桃」「姥捨」はぜひともチェックしたい!

Posted by ブクログ

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