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くちぶえ番長 新潮文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 新潮社/新潮社 |
発売年月日 | 2007/06/28 |
JAN | 9784101349206 |
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くちぶえ番長
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商品レビュー
4.1
247件のお客様レビュー
この本も10年くらい前からタイトルは知っていて、古本屋で見つけてご縁を感じて読了。 主人公が小学4年生の1年間の、くちぶえ番長マコトとの思い出。 この話を読んで、自分の小学生時代のことを色々と思い出した。 小学6年生の頃、お父さんが過労で亡くなって、地元の方に引っ越して来た子が...
この本も10年くらい前からタイトルは知っていて、古本屋で見つけてご縁を感じて読了。 主人公が小学4年生の1年間の、くちぶえ番長マコトとの思い出。 この話を読んで、自分の小学生時代のことを色々と思い出した。 小学6年生の頃、お父さんが過労で亡くなって、地元の方に引っ越して来た子が居る。 彼女と私は何となく雰囲気が似ていて、とても仲良くなった。ちなみに今でもしっかり繋がっている。 彼女はしっかり者で、勉強もできて、私よりスペックが少しづつ上で笑。少し悔しかったのも覚えている笑。 彼女は悲しい顔も何も見せなかった。小学6年生にして、立派なもんだった。 そんな彼女が、家族は弟を入れて3人だよ。お父さんなくなっちゃったから。といったとき。 年賀状の宛先交換をしていた時、身内の不幸があった年なので年賀状交換はできないと分かりつつも彼女らしくない乱雑な字で住所を殴り書きしていたとき。 私は、ほんの少しでも、役に立てたんだろうか。 長々と自分語りをしてしまったが、要は自分が主人公と、彼女がくちぶえ番長と重なって、勝手に感情移入できたという話である笑。 普段奥底に眠っている小学生時代の記憶を引っ張りださせてくれる。 これぞ、読書の力だなぁ。
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安定の重松清さんなんだけど、子ども受けはいまいちだった。女子の方がいいかも、元気な女の子に共感したり憧れたりしやすそう。
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小学4年生のツヨシのクラスにやって来た転校生。一輪車とくちぶえが上手なチョンマゲ頭の女の子、マコトは転校初日に「わたし、この学校の番長になる!」と宣言。マコトとの出会いで、ツヨシと周りのみんなが少しずつ変わっていく物語 純粋で傷付きやすくて、少しずつ成長している段階の小学4年生...
小学4年生のツヨシのクラスにやって来た転校生。一輪車とくちぶえが上手なチョンマゲ頭の女の子、マコトは転校初日に「わたし、この学校の番長になる!」と宣言。マコトとの出会いで、ツヨシと周りのみんなが少しずつ変わっていく物語 純粋で傷付きやすくて、少しずつ成長している段階の小学4年生の世界・・・ 小さい頃にお父さんを亡くしたマコトは、誰よりも優しくて強くて思いやりがあって、とびきりキュートだった。特に得意な一輪車で珍しく転んだ場面は、とっても可愛くて微笑ましかった。 私にとってのマコトは、クラスメイトではなく実の姉だったんだと思う。2歳違いの姉は私にとって最強女子で、いつも妹を守ってくれて、強くて頼り甲斐があって、とびきり面白くて、まさに自慢の姉だった。 そういえば、私にくちぶえを教えてくれたのも姉だったな笑 重松清さんが小学生の目線で描かれた物語は、やっぱりいつ読んでも温かくて、たくさんの学びが詰まってると思う。言葉で言い表せない感情の名前を、豊富な語彙力で表現出来るところを、敢えてしっかりと小学4年生の目線のままで描かれている。だからこそ、読み手はツヨシの目線に合わせて、子供時代にタイムスリップした気持ちで引き込まれるのだと思う。 小学生の頃の毎日って、今と全く違う感情や考え方で物事を捉えていたんだけど、どんなだったかなぁと思い出そうとしても、残念ながらすごく断片的にしか出て来ない。 こんな事があってどんな風に感じたとか、繊細な気持ちを抱いていたことは記憶の奥底にあって、自分でも存在していたことすら忘れかけている。 けれど、重松さんの作品に触れると、そういった微かで曖昧な記憶が、しだいに輪郭を帯びて、時に鮮やかによみがえって来る。 楽しかったことや嬉しかった記憶だけでなく、哀しくて苦かった記憶も含めて、ありのままに受け入れられる年頃になってきたからかもしれないが、そういう意味で自分とゆっくり向き合える作品でもあるなぁと思った。 文体は平易で、小学生から読める作品なので、子供から大人まで幅広い世代の方にオススメしたい。
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