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脳と性と能力 集英社新書
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 集英社/集英社 |
発売年月日 | 2007/06/14 |
JAN | 9784087203967 |
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脳と性と能力
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商品レビュー
2.8
6件のお客様レビュー
脳に男女差があるのかどうかについてのお話 いろんな書籍もあるけどと過去にすごい売れたものの 記述もあったけど結局のところ差はなさそう 環境の影響などが大きく環境による能力の向上などは 見られるようでした まぁでもまだわからないことがおおそうな世界です 脳って
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
2007年刊行。◆脳やそれに関連する能力的性差に関する一般論を否定する見解を開陳する。◇しかし、そもそも、この問題は個人的問題ではなく、多数人で見た場合、その差が統計的な有意差があるかどうかであり、この点に言及がないのは問題がある。また、環境による影響がないとは誰も言っていないので、個別の事情で、つまり経験により個人的な違いが発生するのは当然。逆に環境だけで決まるというのも極端。◆当たり前だが、社会関係における性差の適否は全く別の問題なのも当然。◆反対説を認識するという意味は見出せるか。
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この本は、男女で脳の構造や身体的能力に関して、生まれながらの生物学的な違いがあるのかという検証を目的としている。 この著者の意図としては、その違いがあると主張する論説に対し、その科学的根拠のないことを指摘している。 そして、男女の生物学的決定論としての差があるという主張をこと...
この本は、男女で脳の構造や身体的能力に関して、生まれながらの生物学的な違いがあるのかという検証を目的としている。 この著者の意図としては、その違いがあると主張する論説に対し、その科学的根拠のないことを指摘している。 そして、男女の生物学的決定論としての差があるという主張をことごとく論破している。 また、そのような根拠のない理論が出現する過程として、安易な現状肯定や政治的意図も存在することを伝えている。 男女の性差に関する、現状の根拠のない理論の論破の他に、この著者は、もう一つの主張を後半でしている。 それは、生物学や脳科学という学問の分野が、理論や技術に走り人間の苦悩や感情を、その技術で解決できるという安易な万能感に浸ってしまう傾向が見られることへの警鐘である。 本来人間の悲しみや喜び、幸福、絶望などの人間の生き方に関することは、哲学、倫理学などの人文学の分野が担当してきた。 しかし、脳を自在にコントロールできる技術があれば、それらは必要はなくなるといった考えである。 悲しくなったら、この薬を飲めば良いなどで、人間の感情や情動がコントロールでき、誰もが幸福になれるというような考えであろう。 そのような、主張の安易さと不可能性を訴え、人類が長年で築き上げた人文学の必要性を訴えてむすんでいる。
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