教育力 岩波新書

齋藤孝【著】

• 販売会社／発売会社: 岩波書店/岩波書店
• 発売年月日: 2007/01/22
• JAN: 9784004310587

商品レビュー

2023/05/01

向学心
偶然だけど、ちょうど塾講始めるタイミングで読んだ本
今まで学生生活で出逢った先生たちのパッションに触れたような気持ちになる
学び続ける大人でありたい
何度も読み返したい

2023/02/02

教師だけでなく、経営者、保護者やコーチなど、あらゆる教育者にとって参考になる本だと思う。

初心に立ち返ることができた1冊

先生になったらやるべき10のこと！
クラスがうまくいく10のしかけ！
のようなキャッチーなものより、納得できるなと思った。

ハウツーだけではなく、
土台となる信念や情熱のようなもの大事だなと改めて感じました。

2022/10/07

　基本的に著名な方の作品は本人の意思が透けて見えるような気がして読まない（というより、集中して読めない）が、やはり教育者を志す者として齋藤先生の新書には触れておきたいと感じていた。
　印象に残った（以下に示すものは概要であり、丁寧な引用ではない）のは、「西洋の人間には罪の意識があり、日本の人間には恥の意識がある。しかし最近は、その罪の意識を、児童生徒学生への読書不足や勉強不足にあてられなくなったといえる。読書や勉強に励まない姿勢に恥を覚えないのである。」と、「話を聞いたり、そのことについてのメモを取ったりする能力が低下している」。
　私自身も1年に一回程度行われる国語のリスニングが大の苦手で、小テストではありえない点数を取ってきたものである（……ここには恥の意識がある）。板書を丁寧に写すだけでは、授業内容が脳内で再生されにくい、と終盤辺りで書かれていたが、ここの意見にも大いに賛成である。
将来的に教員になるであろう私たちは、必ず児童生徒学生の経験をしている。経験者として生徒たちに違う視点の正解を与えられることも、彼らが未開である領域を先導してあげることも、私たち教育者の役割である。教育者のタマゴだけでなく、現在教育界で働いておられる先輩方にも、教育のモチベーション向上を促してくれる点において本作はお勧めできると考える。