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事故 別冊黒い画集 1 文春文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 文藝春秋/文藝春秋 |
発売年月日 | 2007/05/09 |
JAN | 9784167697105 |
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事故
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事故:事件は迷宮入りかと思ったが、最後の鳥鍋屋への就職斡旋を所長がしたところで足がついてしまった。中央線相模湖23時24分発普通(533列車)、大月24時着。大月駅24時の23分後に出る下り穂高2号 熱い空気 家政婦は見たの原作。今までの清張のストーリーとは違った家庭内の描写。東...
事故:事件は迷宮入りかと思ったが、最後の鳥鍋屋への就職斡旋を所長がしたところで足がついてしまった。中央線相模湖23時24分発普通(533列車)、大月24時着。大月駅24時の23分後に出る下り穂高2号 熱い空気 家政婦は見たの原作。今までの清張のストーリーとは違った家庭内の描写。東京から熱海、東京駅12番ホーム、14時32分発準急はつしま? 清張の本としては標準レベルかやや下?
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「松本清張」の小説集『事故―別冊黒い画集〈1〉』を読みました。 『虚線の下絵』に続き「松本清張」作品です。 -----story------------- 事件と事故をつなぐもの。 清張版『家政婦は見た!』 深夜、東京の閑静な住宅街に一台のトラックが突っ込んだ。 やがて起き...
「松本清張」の小説集『事故―別冊黒い画集〈1〉』を読みました。 『虚線の下絵』に続き「松本清張」作品です。 -----story------------- 事件と事故をつなぐもの。 清張版『家政婦は見た!』 深夜、東京の閑静な住宅街に一台のトラックが突っ込んだ。 やがて起きる二つの殺人事件。 事故と事件をつなぐ奇妙な鍵を炙り出す表題作『事故』。 併録は人気ドラマの原作『熱い空気』。 上流家庭を気取る一家に家政婦として入った「信子」。 どんなに表向きは幸せそうな家庭にも必ず不幸はあり、それを発見するのが「信子」の秘かな愉悦だった。 ----------------------- 本書には以下の二篇が収録されています。 ■事故 ■熱い空気 『事故』は、無関係を装った二つの殺人事件の秘密が、ちょっとした事から発覚してしまう物語。 杉並の閑静な住宅街の邸宅にトラックが突っ込むという衝撃的なオープニング、、、 被害者との交渉にあたる運送会社の事故処理係、被害宅の魅力的な妻、事故を起こしたトラック運転手が崖から突き落とされ他殺体で発見、探偵業の女性が絞殺されて山中から発見… 等々の、関連性の無さそうに思える事柄が、読み進めているうちに明確に繋がり、事件の全貌が明らかになります。 うま~く、話がつながり、すっきりする終わり方でしたね。 それにしても、裏切り、裏切られる男女の関係が巧く描かれていますねぇ。 身近にあってもおかしくないような設定だけに、リアル感があり、惹き込まれますね。 『熱い空気』は、テレビドラマ『家政婦は見た!』の原作。 『家政婦は見た!』は観たことがないのですが、この原作に忠実であれば、一度、観てみたいですねぇ。 家政婦として派遣された家庭で、いいように使われ、文句を言われ… 読んでいて家政婦の気持ちにシンクロして行きました、、、 そして、雇い先の家庭の秘密(不幸)を暴き、家庭が混乱することで復讐を実行する… 読み手は、それが悪いことだと思いつつ、心地良く感じてしまうところが、「松本清張」の巧さなんでしょうね。 そして、思いがけないエンディング… まさか、子どもに仕返しされたカタチになるとは。 黒い物語ですねぇ。 どちらも昭和30年代の作品(昭和37年~38年)とは思えないほど、ある意味、新鮮… 時代は変わっても不変なモノってあるんですね。 怖いけど面白い、愉しめました。
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昨年からよく読むようになった松本清張作品、当たり外れがあることが分かってきたが、今のところ短編集『黒い画集』(1958《昭和33》年)が最良のものと思っている。『別冊黒い画集』というのは、4年後の1962(昭和37)年から1963(昭和38)年にかけて雑誌掲載されたシリーズで、...
昨年からよく読むようになった松本清張作品、当たり外れがあることが分かってきたが、今のところ短編集『黒い画集』(1958《昭和33》年)が最良のものと思っている。『別冊黒い画集』というのは、4年後の1962(昭和37)年から1963(昭和38)年にかけて雑誌掲載されたシリーズで、本書の2編もそこに含まれる。 とても面白い、良作と思った。 「事故」は関係の無さそうな2つの事件がプロット上のアクロバティックな運びによって結び付くのが圧巻。 「熱い空気」は、テレビドラマ「家政婦は見た!」シリーズの第1話の原作になったものだと言う。ここでの家政婦は結構意地の悪い「まなざし」であり、一見平和な家庭に潜入して人の不幸を暴き立てる。こちらも最後まで惹き付ける、面白い作品だった。 いったいに松本清張の文学は、人の不幸を追究している。作家の視線は非情で冷酷なものと感じ、作中人物への愛情のようなものは感じられない。それが故に、本格推理小説の長編では「魅力ある」探偵を欠く。やはり不幸に落ちてゆく主人公の主体を追ってその不安や焦燥をサスペンスフルに追う構成が、この作家には最もふさわしかったのではないだろうか。
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