SHOWDOWN 中国が牙をむく日

ジェドバビン, エドワードティムパーレーク【共著】, 佐藤耕士【訳】

• 販売会社／発売会社: 産経新聞出版/産経新聞出版
• 発売年月日: 2007/03/24
• JAN: 9784902970951

商品レビュー

2007/06/17

中国が牙をむく日〜次なる戦争：無論，中国が周辺諸国に影響を大きくし，石油を求めて世界戦略を展開することが起点となる。国家統一のための戦争：台湾を併合しようと，進出した中国を撤退させたのはマレー海峡の機雷による封鎖だった。第二次朝鮮戦争：核を輸出しようとする北朝鮮を阻止しようとした米軍は罠にはまり，北は韓国へのミサイル攻撃を仕掛けるが，ステルス爆撃機が落としたＭＯＡＢが敵・侵略軍を殲滅する。第一次石油戦争：キューバ大統領が死に，ベネズエラがアメリカに反旗を翻し，中国と結ぼうとするが，ミサイルを積んだ中国原潜は１０マイル半径の電子基板を焼く特殊兵器により海底に沈んだ。中日戦争：尖閣諸島を巡る争いを仕掛けてきた中国に靖国を攻撃された日本は米軍に救いを求めるが民主党女性大統領は躊躇し，北朝鮮が大阪を核攻撃する事態となって，米軍は北朝鮮を核攻撃して壊滅させる。世界石油戦争：イランと結んだ中国はサウジで国王暗殺を実行するが，中国現政権転覆をさせるスパイ活動が功を奏する。“暗殺者の戦混”：遂にアメリカがサイバー攻撃を掛けられ，それに備えていた国防省が反撃するが，大きな爪痕を残す。太平洋冷戦が始まったこと，その原因が中国の野心と軍備増強であること，テロとの戦いと共に中国の挑戦にも立ち向かわなくてはならない。考えられるシナリオ〜女性を大統領に選んではいけない。民主党政権になったら，確実に中国が牙を剥く・・・という共和党のプロパガンダかも知れないが，誰もが中国を新たな脅威と感じているだろう。石油の値上げもデフレも，成長し続ける中国の経済力の影響の下にある。一党独裁国家の怖さを知らなければならない，何するか判らないから

2007/06/10

先代ブッシュ政権国防副次官とレーガン政権国防総省動員計画部長が書いた、中国と米国の緊張状態のシミュレーション。いくつかは米国が、そしていくつかは中国が勝利する。しかしながら日本を含めた周辺諸国はそのいずれでも、壊滅的な痛手を受ける。こういった話は信じたくはないし、あってはならないことではあるが、その可能性が全くない訳でもないので、読んでいて無気味だ。著者が米国人でもあるので、そのへんは容赦なくシミュレーションしている。