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手掘り日本史 集英社文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 集英社/集英社 |
発売年月日 | 2007/01/25 |
JAN | 9784087461213 |
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手掘り日本史
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手掘り日本史
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江藤文夫という 聞き手がいて、 司馬遼太郎が まっすぐに 話している。 じつに 質問にたいする 司馬遼太郎のすなおな 話し方が 気に入った。 なるほどと思うくらいの 司馬遼太郎なのだ。 史観というのは 土木機械みたいなもので 手掘りで なければ 時代とその活きた人たちを つかみ...
江藤文夫という 聞き手がいて、 司馬遼太郎が まっすぐに 話している。 じつに 質問にたいする 司馬遼太郎のすなおな 話し方が 気に入った。 なるほどと思うくらいの 司馬遼太郎なのだ。 史観というのは 土木機械みたいなもので 手掘りで なければ 時代とその活きた人たちを つかみ取ることはできない というのが、 この 対談の趣旨なのだろう。 まずは、自分の祖父を 歴史と言う視点で見つめている。 そこには、祖父さえも 歴史の中に位置づける。 旨いなぁ。その惹き付ける力が。 司馬遼太郎が なぜその人たちを描こうとしたのかが 良く見えてくるのだ。 歴史と言う大きな流れの中での その人の優れた人間性と その制約に、大きくしかけていく。 なるほどと思わせるのだ。 そして、ちゃんと その人は 活き活きと活きている。 対談の中から 『史眼』 という言葉がでてくる。 この言葉の持つ意味が なんとも言えぬほど 重みがある。 史眼とは 歴史を洞察する力のある眼識。 土方歳三の生まれた街に 取材に行く。 『大尽』『トシちゃん』という言葉に においたつ 土方歳三がいる。 そして、日本人は 無思想であるという思想があり、 それは、フライパンみたいなものだ という。 何となく、おもしろい。
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その時代、その社会で生きる感覚というものがある。 例えば日本人が日本のガイドブックを見たら、なんか違うんだよなー、と思う、ような。 そこに生きている人しか肌で感じられない感覚がある。 それが違う時代だとしたらその「感じ」を感じることは尚更難しい。 司馬さんは昔の資料を掘り下げ、...
その時代、その社会で生きる感覚というものがある。 例えば日本人が日本のガイドブックを見たら、なんか違うんだよなー、と思う、ような。 そこに生きている人しか肌で感じられない感覚がある。 それが違う時代だとしたらその「感じ」を感じることは尚更難しい。 司馬さんは昔の資料を掘り下げ、掘り下げ、その「感じ」に触れるまでに突き詰めてるのではないか。 想像から生まれた創作も多分にあるだろうが、それはかなり的を得たストーリーなのではないか? そう思わせる1冊だった。 司馬さんがどんな視点で作品を書いているのか分かるので、 この本→司馬さんの小説 でループ読みすると凄く面白いと思う。
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司馬先生の「歴史の見方」を綴ったエッセイです。 過去の出来事は、見方によっては幾通りもの歴史観になる。 そのことを強く感じました。 面白いと思ったのは、 「戦前までは足利尊氏は逆賊扱いだった」という部分。 徳川氏の祖先である新田氏を正当化するために江戸時代からその考えがあったそ...
司馬先生の「歴史の見方」を綴ったエッセイです。 過去の出来事は、見方によっては幾通りもの歴史観になる。 そのことを強く感じました。 面白いと思ったのは、 「戦前までは足利尊氏は逆賊扱いだった」という部分。 徳川氏の祖先である新田氏を正当化するために江戸時代からその考えがあったそうです。 私は、大河ドラマで真田広之が演じた足利尊氏を見ていたので、 ヒーロー、もしくは時代の変革者というイメージなんですけどね~。 体制によって歴史の見方は変わるのだなと思いました。
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