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ブロークン・エンジェル
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | アスペクト/アスペクト |
発売年月日 | 2007/04/03 |
JAN | 9784757213593 |
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商品レビュー
3.7
7件のお客様レビュー
タケシ・コヴァッチが帰ってきた。 といいたくなるのは、『オルタード・カーボン』の設定の興味深さやプロットの巧みさを押しのけて、その主人公が極めて魅力的だったからだ。誰だってそう言いたくなるだろう。 そう、彼は帰ってきた。『ブロークン・エンジェル』において。 舞台はやはり...
タケシ・コヴァッチが帰ってきた。 といいたくなるのは、『オルタード・カーボン』の設定の興味深さやプロットの巧みさを押しのけて、その主人公が極めて魅力的だったからだ。誰だってそう言いたくなるだろう。 そう、彼は帰ってきた。『ブロークン・エンジェル』において。 舞台はやはり27世紀。これがまたくそったれな27世紀。人類は宇宙に広がって、しかもまだ戦争している。進歩したのはテクノロジーだけ。もっとも600年前の15世紀と比べて、今われわれがどれほどお行儀いいかを考えてみれば、600年後の27世紀もこんなものだろう。 人間は基本的に精神と記憶の情報を椎骨に埋め込まれたスタックに保存され、肉体をスリーヴと呼び、金さえあればスリーヴは交換可能。バックアップのとられていないスタックが破壊されたときのみ「リアル・デス」が訪れる。金持ちはスタックのバックアップとクローンのスリーヴを用意して、不死を享受している。おかげで命はますます軽視される。とりあえず相手を殺しておいて、スタックを取り出し、ヴァーチャル環境で拷問なんてのが、この時代のスマートなやり口だ。 人類は「火星人」の遺跡から発見された宇宙図を頼りに、恒星間に植民を進めている。この火星人とは火星に遺跡を残していた鳥類のような異星人(つまり彼らが「エンジェル」だ)で、しかし火星に発祥したのかはわからない。人類は光速の壁を破ることは部分的にしかできていないため、恒星間を渡るには何十年もかかる。しかしひとたび橋頭堡が築かれると、スタックの情報は超高速で通信可能で、遙か光年先で新しいスリーヴをまとい、彼の地に降り立つことが可能という設定。 コヴァッチの生まれたハーランズ・ワールドは日本人と東欧系の人々が植民した惑星。それで彼は日本人の名前とハンガリー人の名字を持つ。特殊部隊エンヴォイ・コーズに所属していた彼は特殊な精神的訓練を受けた戦闘のプロだが、すっかり組織というものに嫌気がさしている。人殺しも平気だし、やわな人情には流されないが、しかし、冷酷に徹しきれないし、ひどくセンチメンタルになることもある。 今回、彼は内戦下のサンクション第4惑星で、カレラ機甲部隊の中尉として戦争している。野戦病院で信じられないような話を持ちかけられるのが発端。「火星人」の残した巨大な恒星間宇宙船を発見したというのだ。しかもその宇宙船のありかは遙か遠方ながら超空間トンネルで、サンクション第4惑星のまさに戦場のど真ん中と結ばれているというのだ。その遺跡宇宙船に第1発見者のブイを装着して所有権を主張するという儲け話。 さて、資金調達、人員確保と話は進み、超空間トンネルの入り口を非戦場化する工作によって、核兵器使用後の高放射能地帯となった海岸で、スリーヴを放射能による緩序な死に陥れつつ、作業が進む。「下」巻からは放射能に冒され、死にかかった体の気怠さと嘔気が気分の基調をなす。その死にかかったスリーヴでの大立ち回りもあるし、ミステリー的な展開もある。登場人物たちもひとくせもふたくせもあり、虚々実々の駆け引きも見所。 面白さは『オルタード・カーボン』と同様と保証しておこう。それとともに『オルタード・カーボン』を読んでいなくとも、楽しめる作品となっていることも保証しておこう。もっとも読んでないと、地球での出来事の短い回想の意味が不明だったり、ときどきコヴァッチの頭の中で助言してくれるヴァージニア・ヴィダウラが誰かわからなかったりするだろうが。
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コヴァッチ再び!と勢い込んで読み始めたオルタード・カーボンの続編。もうSFちっくな感じはないかなあ。。。コヴァッチがフニャフニャだし。ノワールでもハードSFでもないけれど、語り口はまだ勢いを失わず、ぐいぐいと読める。が時間つぶし用。ざーんねーん
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「チャイルド44」翻訳者つながりで ハードボイルドミステリの翻訳者として有名らしいけど、絶対これあってないと思うんだけどなー 前作「オルタード・カーボン」を読んで以来 主人公の名前がタケシ・コヴァッチ 北野武のファンなのか?
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