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アーレントがしばしば言及するハンガリー革命について、一応、読んでおこうということで読んでみた。 1964年に書かれた本で、歴史的な分析に関しては、マルクス的なフレームワークに準拠していて、やや抽象的な感じはする。現実に起きたことというより、ある種のイデオロギー的な見方が気になっ...
アーレントがしばしば言及するハンガリー革命について、一応、読んでおこうということで読んでみた。 1964年に書かれた本で、歴史的な分析に関しては、マルクス的なフレームワークに準拠していて、やや抽象的な感じはする。現実に起きたことというより、ある種のイデオロギー的な見方が気になったりする。(と言っても、ソ連公認のマルクス主義では全くない。反スターリン的、労働者の立場にたったマルクス主義、社会主義的な立場) 本の最初の方は、そうした1956年の革命を説明するための舞台を説明していく感じで、ある種の歴史解釈の視点が気になるものの、ハンガリー革命の記述になると著述がイキイキとしてくる。 こんなことが起きたんだとある種の奇跡を感じる。胸が熱くなる。 なるほど、アーレントが心を打たれたのも理解できる。 そして、評議会の役割の重要性についての記述もある程度書かれている。ただ、この辺りはそこまで事実ベースでサポートされている感じではなく、どちらかというと著者の思いが先行している記述のような気もする。
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