盗みは人のためならず 新装版 徳間文庫

赤川次郎【著】

• 販売会社／発売会社: 徳間書店/徳間書店
• 発売年月日: 2006/12/07
• JAN: 9784198925208

商品レビュー

2021/06/21

実家の片づけをしていて発掘。10代のころ、読み漁った赤川次郎。
三毛猫ホームズ、三姉妹探偵団、吸血鬼、女子大生と刑事のコンビ、といろんなシリーズがあったけど、好きだったな。このシリーズ。
冷静で頭の切れる泥棒の旦那さんに、美人で仕事のできる刑事の奥さん。
改めて読むと、すぐにカッとなって自宅で拳銃を取り出しちゃうとか、なんだかバタバタで、やたらとイチャイチャしてるし、2時間ドラマみたいだった。

2012/02/05

軽いライトミステリーでサクサク読めました。

泥棒と刑事と言う組み合わせの夫婦。
妻の真弓は事あるごとに拳銃を発砲。当時(1970年代)とは言え、警察の拳銃の管理は厳しかったと思うのですが、問題にならなかったのだろうかと思いました。そういう意味では、平和な時代だったのかもしれません。
夫の淳一の泥棒と言う職業を自由業と言う発想も面白かったです。体が資本と言うだけでなく、美術の知識や、医療の知識があったり、泥棒は何でも出来ないといけないらしい。確かに、頼れるのは自分だけですからね。

「C線上のアリア」では男好きのイタリア人が登場したり、現在ほど同性愛に寛容ではなかった時代でしょう。それに赤川次郎の年齢層を想うと当時の読者はドキッとしたかもしれません。私も年を取りました。

2011/08/01

赤川次郎の女性の趣味が分かる。
妻にするならこういう我が侭であるが、愛情の深い女性が良いのだという事。

何人も主人公を作っても、自分の好きな女性が登場すれば、
いつまでも書き続けられることが分かった。

自分のためではなく、人のためにも盗みに入る夫。
結婚するときに、罪のない人を傷つけないことを約束させられている。

被害者かと思って調べてみると、実は輪をかけて，悪いことをやっている人もいる。

抱腹絶倒する短編集。
読んで損は無い。