黒い看護婦 福岡四人組保険金連続殺人 新潮文庫

森功【著】

• 販売会社／発売会社: 新潮社/新潮社
• 発売年月日: 2007/05/28
• JAN: 9784101320519

商品レビュー

2025/01/09

話題になった「地面師」の森さん犯罪ドキュメント　実際にあった保険金連続殺人　白衣の天使4人が黒に染まる　金に執着サイコパスが知り合いに恩を売りマインドコントロール　息を吐くように嘘を　昨日までの日常と今日からの非日常　セリフが多く小説のように読めます　金以外全て捨てた女の人生とは

2024/07/17

2015年にフジテレビで放送されたドラマ「黒い看護婦」の大竹しのぶの演技がすごいと噂を聞き、動画サイトを探したが見つからなかった。

また最近読んだ真梨幸子さんの小説「みんな邪魔」の参考図書に本書タイトルがあった。

我慢できなくなりついに本書を手にした。

実際にこのような事件が起こったとは信じられない。リアルなだけ嫌悪感も半端なかった。

なぜ3人の女性は吉田純子の嘘にころっと騙され殺人まで犯してしまったのか。外側から見ると稚拙でしょうもない嘘にしか聞こえない。

本書解説には、純子は人の弱みを握るのに長けていたとある。３人の女性は、もし純子の嘘を指摘したら逆に自分の弱みを晒されるのではと恐れ、嘘と嘘と判りつつ無意識に気づかないふりをし従っていたのではないか、と分析していた。

無意識に蓋をしてしまった弱みのある人間は、常識を超えて犯罪をしてでもその弱みを隠したく、そこを突かれそうになると実は相当脆いのかもしれない。

2022/07/03

フィクションのようにしか思えない感じ。
読むまでこんな事件があったとは
知らなかった。
信じることは、悪い事ではないと思うが
信じるものを見極めるチカラは大事だなと。
けど、落ちていたらそれどころではないか。
わからないようで
わかるような話。