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携帯から「金」をつくる! “都市鉱脈"発掘のパイオニア・横浜金属の挑戦
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | ダイヤモンド社/ダイヤモンド社 |
発売年月日 | 2007/05/31 |
JAN | 9784478000779 |
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携帯から「金」をつくる!
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商品レビュー
3.5
3件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
携帯電話に含まれる僅かな金を回収するリサイクル企業「横浜金属」。1トンの携帯電話から150グラムの金をつくっている。面白いのはビジネスモデルで、例えば100円分の貴金属が含まれている携帯であれば100円で買い取り、回収した貴金属は、もともと携帯を売ってくれた人に100円で売り渡す。儲けは、加工賃としてもらう手数料だけ。こうすることで、貴金属の価格変動リスクのない、安定したビジネスモデルになっているのだ。
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携帯電話やパソコンには金・銀・パラジウムなど様々な貴金属が使用されている。それを回収して抽出し地金に変えるリサイクル事業で大きなシェアを持つ横浜金属について、その歴史や現状を紹介した本。 ロボットや自動設備の活用が可能な大量生産工場と異なり、リサイクルのための解体分別は大半...
携帯電話やパソコンには金・銀・パラジウムなど様々な貴金属が使用されている。それを回収して抽出し地金に変えるリサイクル事業で大きなシェアを持つ横浜金属について、その歴史や現状を紹介した本。 ロボットや自動設備の活用が可能な大量生産工場と異なり、リサイクルのための解体分別は大半を人の手に頼らざるを得ない。人件費の高い日本でその部分をどうクリアしているのかと言えば、知的障害者と刑務所の活用だという。 解体から分別、精練を経て鋳造するまでの技術的な解説を期待して手にしたのだが、大半は横浜金属の経営戦略の紹介であり、技術的な部分はほぼ無いに等しい。 ただ興味深いのは、昔の製品に比べて最近は1台に使われる貴金属量がどんどん減っているという話。当然と言えば当然だが、リサイクル事業が苦しくなるほど減っているのは意外だった。 持続可能性という言葉はそこらじゅうで耳にする昨今だが、そのためにはやはりこういう事業、いわゆる静脈産業が重要となる。消費を減らす努力とリサイクルの努力が相反するとしたら、そここそ政治が役割を果たすべきだと思うのだが、どうだろうか。
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軽く読める割に各所にサプライズがあり、興味深く読めました。静脈ビジネス自体の可能性やその周辺についてと言う側面+横浜金属そのものについてバランスのよい本。
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