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俳風三麗花
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 文藝春秋/文藝春秋 |
発売年月日 | 2007/04/23 |
JAN | 9784163258607 |
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俳風三麗花
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商品レビュー
3.9
9件のお客様レビュー
直木賞の候補作品。 暮愁先生のお宅で開かれる句会は個性豊かな面々が集い、とても楽しそう。 暮愁先生を密かに慕うちゑの気持ちや、ちゑが詠む俳句が素敵。
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- ネタバレ
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ものすごい地味なんだけど、これはとても好きだった。 句会のシーンが、まるでスポーツものの試合シーンみたいに緊張感がある。俳句の奥深さがよく伝わってくる。俳句のことをもっと知りたくなる。 時代背景もいい。まだ元気だったころの「文学」の、一番おもむき深いおいしいところがぎゅっとつまった感じ。実際に句会なんて参加したことないけど、漱石先生んちに内田百閒とかが集まって、連句なんか作って遊んでたっていうかの「木曜会」みたいなイメージ。このなんとものどかで大人な雰囲気がすごく好き。 主人公の3人娘たちの原節子並に丁寧な言葉遣いも可愛いし、この先生もすごく好みです・・・。なんかおじいちゃんっぽいのに色気がある。 あと、俳句小説だけに、それぞれの季節がとてもうまく描かれている。夏の暑さの中で一瞬感じる川風の涼しさとか、日本の季節の美しさが繊細に描かれている。 それにしても表紙がなんかイメージ全然ちがうんですが私だけでしょうか・・・。文庫版出すときはもすこしモダンな感じでヨロシクです。
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暮愁先生のもと、俳句を学ぶちゑ・壽子・松太郎。 うるはしき3人の乙女の周りに起こる、さまざまな出来事。 彼女たちは心の内に思う事を、どんな風に俳句に詠み込むのか・・・。 3人3様、性格が全く異なっているので、読み比べてみるのも面白いです。 乙女たち3人の出会い。松太郎さ...
暮愁先生のもと、俳句を学ぶちゑ・壽子・松太郎。 うるはしき3人の乙女の周りに起こる、さまざまな出来事。 彼女たちは心の内に思う事を、どんな風に俳句に詠み込むのか・・・。 3人3様、性格が全く異なっているので、読み比べてみるのも面白いです。 乙女たち3人の出会い。松太郎さんと妹との悲しい別れ「とら、とら、とら」 女傑が持ち出した大がかりなイベントは・・・「おんな天一坊」 壽子のもとに届けられた秘密の恋文「冬薔薇」 思い上がった句会の新人仲間にぎゃふんといわせる「艶書合」 ちゑに舞い込む縁談、暮愁先生を悩ませる、大手句会の主催就任話。雪解け水のように、人はひとところにとどまってはいられない・・・「春の水」 の5編。 直木賞候補でしたね、この作品。 ラストがどうにも納得できなくて、私も☆3つです。話自体は興味深くて、情緒にあふれ、なかなかわたし好みだったのですが、やはりあのラストはさびしすぎるなぁ(泣) でも暮愁先生の最後の一句、 百千鳥 この空のもと いづことて に、ちゑへの愛情を感じてうるうるっときました。 ちゑの 春の暮 うれひもこひも もろともに という句への返事のようにもとれて、乙女心がキュンときました。
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