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“きよのさん
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“きよのさん"と歩く江戸六百里

金森敦子【著】

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“きよのさん

定価 ¥1,980

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 バジリコ/バジリコ
発売年月日 2006/11/22
JAN 9784862380241

“きよのさん"と歩く江戸六百里

¥385

商品レビュー

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7件のお客様レビュー

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2023/07/20

えーと、今風にいうと 〈セレブなマダム清野の日本グルメ旅〉か? 山形・鶴岡の豪商の娘、三井清野さん、31歳。 娘婿をもらって子供も手を離れ さてお伊勢参りでもしようかしらん…と 3月23日から7月11日まで108日間 山形→日光→江戸→伊勢→京都→彦根→新潟→山形と 途中、善光寺...

えーと、今風にいうと 〈セレブなマダム清野の日本グルメ旅〉か? 山形・鶴岡の豪商の娘、三井清野さん、31歳。 娘婿をもらって子供も手を離れ さてお伊勢参りでもしようかしらん…と 3月23日から7月11日まで108日間 山形→日光→江戸→伊勢→京都→彦根→新潟→山形と 途中、善光寺にまで立ち寄って 約2,352kmの旅に出たのでした。 江戸時代なので、さすがに一人旅とはいかず 奉公人二人を伴ってはいるものの 結構きままに観光してるなぁ! 清野さんが書いた原文だけではわかりにくいので 著者が読み下したものと 当時の風習などもあわせて書いてくれてます。 中でもおもしろいのは 珍しく女性の手になる旅行記ということ。 男性が書いたものは 例えば『東海道中膝栗毛』風なものがあるらしいが 視点が違ってて、史料としても良いそうですよ。 (女性が通過しにくかった関所を超える 裏手口とか載ってんの) 特に清野さんったら グルメでファッションに敏感な人だったらしく 旅先で「あれがおいしい」「これが食べたい」とか やれ「どこそこの遊女の髪型がすごい」 「着物がハデだ」なーんて、かなり書きたい放題。 世が世なら、女流エッセイストになっていたかもね。

Posted by ブクログ

2018/12/29

今回の旅日記は 鶴岡の豪商の跡取り娘『三井清野(きよの)さん』 1代目が伊勢から鶴岡に住まいを写し,豪商となる。 三井姓は、松阪の豪商三井家にあやかってか?! 娘や息子が大きく成長し,手がかからなくなり 婿であり、店主の夫『四郎兵衛』が25歳の時, 同じように124日間かけて...

今回の旅日記は 鶴岡の豪商の跡取り娘『三井清野(きよの)さん』 1代目が伊勢から鶴岡に住まいを写し,豪商となる。 三井姓は、松阪の豪商三井家にあやかってか?! 娘や息子が大きく成長し,手がかからなくなり 婿であり、店主の夫『四郎兵衛』が25歳の時, 同じように124日間かけて,旅をして良かったことを 勧められ、旅に出た。 コースは,鶴岡〜日光〜江戸〜東海道〜伊勢〜奈良大阪京都、 〜北国路〜鶴岡 普通に旅すれば68日間ほどで,できるが 清野たちは、108日間六百里というゆっくりした旅。 もちろん女一人では旅はできない、 家柄も同等で旅慣れた『部吉さま』と 荷物持ちの下僕『八郎治』 鶴岡に育っている清野は方言もつよく、 しばしば日記の中の言葉も訛りがある。 三井家は相当な豪商だったらしく、 日記に全てとは言わないが,家計簿のように、 経費を物と価格を記してある。 江戸や大阪,京都では買い物も多くしている。 そして,多くなった持ち物は、都度に家や 次に止まる旅籠に送っている。 こうしたことも、便利と引き換えに財力が あるものでないと、できない。 また清野の日記の面白いことは その好奇心! 女でありながら、トイレが付いていない 船旅を決行したり、 関所破りをしたり、 吉原などにも出向いている。 三井家は鶴岡藩にかなり財力で貢献してるらしく、 江戸に出ているときは江戸藩邸の内部まで わざわざ人をつけて,招待されてもいる。 何にでも好奇心があり,健啖家でもあったようで 場所場所の名物なども食べている。 美味しいものには目がないようで、 多少高くても,そこでしか味わえないものをしっかり経験! 現代までも残っているようなものも多く、 実に面白い旅日記となっている。

Posted by ブクログ

2018/10/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

江戸後期は伊勢詣でを口実にした旅ブーム。伊勢周辺のヒトはどうしてたの…(ってお遍路か)。特に東北勢にとって、伊勢詣でって飽く迄も口実、江戸見物がメインよねー。そーよねー。 羽州鶴岡は豪商のお内儀、清野もその口。女郎は呼ぶわ、関所は抜けるわで、中々に豪気なお内儀。その財力にモノ言わせたオバちゃん旅は、いっそ清々しいっす。 興味深かったのは、江戸藩邸が大使館の役割を果たしてたってこと。元々の家光の政策は諸藩の弱体化を狙ったらしいけど、ネットもない時代、旅人にとってお国の江戸藩邸はどれ程助かったか。いい話だ。 著者が日記の解読に徹しており、変なキャラ創造とかに走ってないのも好感度高し。ま、そうしてたら連ドラとかに採用されてたかも知れないけどね〜。 巻末の三段組み25ページにわたる「道中日記全文」も、自分の解読した文章をもっと読み解いてくれる人がいるかも…ってことで、大盤振る舞いだ。 旅はいいよ、うん。ホントに。

Posted by ブクログ

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