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ことばの波止場 白水Uブックス1088
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 白水社/白水社 |
発売年月日 | 2006/11/30 |
JAN | 9784560720882 |
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ことばの波止場
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商品レビュー
3.8
4件のお客様レビュー
和田誠さんの、言葉遊びにまつわるあれこれの本。もくじを見たら、先頭の項のタイトルが「ことばのこばこ」。 こ、これは…!私が子どもの頃図書館でたびたび借りて読んでいたお気に入りの絵本のことではないか!あれ、和田誠の本だったのか。 その本、親が買ってくれようとしたこともあったのだが、...
和田誠さんの、言葉遊びにまつわるあれこれの本。もくじを見たら、先頭の項のタイトルが「ことばのこばこ」。 こ、これは…!私が子どもの頃図書館でたびたび借りて読んでいたお気に入りの絵本のことではないか!あれ、和田誠の本だったのか。 その本、親が買ってくれようとしたこともあったのだが、なぜかそのときは要らないと断ってしまった。そのあとやっぱり欲しくなったのでサンタさんにお願いしたら、「本屋さんに売ってないから残念ながら買えない」というお返事が、ある晩仕事から帰ってきた父親経由で届けられた。そっか、サンタさんも普通にお店で買うのか…。まあ買うよなあ、無念。 と、そういう経験から、私のなかでその本は「幻の名著」みたいな輝きを帯びて記憶に刻まれ、そして時と共に埋もれていったのだが、今回この『ことばの波止場』を読んで、その輝きが蘇る蘇る(ついでに『ことばのこばこ』はア◯ゾンで難なく買えることも確認)。 和田誠さん自身のことばにまつわる個人史、というのを軸に語られていて、印象に残ったのは子どもの頃、お祖母さんが江戸時代から伝わるというしりとり歌を歌っていた話、NHKラジオから流れてくるお上の押し付けの歌の替え歌が流行った話など。国民学校ではモールス信号を覚えさせられたり、給食の時間にはブーンという飛行機の音を聞かされて、音から爆撃機の名前と高度をわからせるみたいなこともしたらしい。そんなお昼嫌だなあ。 中学生、高校生になると、英語に興味を持ち、マザーグースやくまのプーさん、不思議の国のアリスなどで、英語には英語の、翻訳不能な言葉遊びがあることを知る。 それからアナグラムの変名。黒柳徹子さんに、「納屋ロッテ小菊」というミドルネーム入りの変名を作ってあげて徹子さんも気に入って下さったが、一度も使われていないとか。 他にも色々。 ところで最近、教育テレビの『にほんごであそぼ』という番組を楽しく視聴しているのだが、ことわざ、童謡、歌舞伎や浄瑠璃の一節、有名な詩や小説などの一節のほか、「たまげた駒下駄東下駄」みたいな辞書に載ってないような慣用句?などがコラージュっぽく紹介されていて、面白い。良くも悪くも、江戸時代から伝わる唄をうたってくれるおばあちゃんの、代わりみたいな存在になったりするのだろうか。
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ことば同士が響き合って音楽的に聴こえることば遊びが、著者と同じで昔から好きでした。道具は必要ないし、簡単気楽に出来て、多少は知的な感じもあり、しかもタダ!暗号文が出てくるミステリー小説もよく読んでいました。この本に出会うまでは、クマのプーさんや不思議の国のアリスにもことば遊びがた...
ことば同士が響き合って音楽的に聴こえることば遊びが、著者と同じで昔から好きでした。道具は必要ないし、簡単気楽に出来て、多少は知的な感じもあり、しかもタダ!暗号文が出てくるミステリー小説もよく読んでいました。この本に出会うまでは、クマのプーさんや不思議の国のアリスにもことば遊びがたくさん登場しているなんて知らなかった。他にも江戸しりとり歌や、いろは順ととりな順など…新たな知識欲が満たされてホクホクの一冊でした。
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幼い頃から親しんできた地口や替え歌、記憶法などことばあそびの記憶をひもときながら、いろは歌、折句、回文などひととおりの種類を紹介し、後半は大学生になって英語の脚韻に気づき、(谷川俊太郎さんの決定版「マザー・グース」の挿絵などを担当する一方で)ついには自分でマザー・グースを訳出して...
幼い頃から親しんできた地口や替え歌、記憶法などことばあそびの記憶をひもときながら、いろは歌、折句、回文などひととおりの種類を紹介し、後半は大学生になって英語の脚韻に気づき、(谷川俊太郎さんの決定版「マザー・グース」の挿絵などを担当する一方で)ついには自分でマザー・グースを訳出して本(筑摩書房から『オフ・オフ・マザーグーズ』)にするまでを語った講演を元にした本。和田誠さんといえばシンプルにして要を得た似顔絵やイラストが本職だけれど、この本からは日頃の考え方や行動などもやはりシンプルな美しさを大事にしている人だとわかる。
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