かぐやひめの遺伝子 エンタ・ミステリシリーズ

海野真凛【著】

• 販売会社／発売会社: 新風舎/新風舎
• 発売年月日: 2006/11/24
• JAN: 9784289011797

商品レビュー

2015/09/01

表紙の絵と真面目な内容とのギャップにすごく驚いた。それにしてもご飯を大食らいしてる表紙の女性の表情が何ともいえない。目がウルウルしていて幸せそうです(笑)。

「かぐやひめ」を開発した研究員松井は純粋に”病害虫に強く、寒さに負けない、台風が来ても倒れにくい、収量は2倍、農薬をできるだけ使わず、艶があって美味しくて安価”な新品種米、生産者も消費者も喜んでくれるような夢のようなお米の開発したかっただけだし、外国産の安いコメと戦えるように日本の農業をもっと強くしたいと思っていただだけ。なのにそんな騒ぎが起きてしまい、気の毒に思う部分はある。でも遺伝子組み換えって、人間が自分たちの都合でいじってもいい分野なのかなぁ。食べた自分たちは無事でも、私たちよりも何世代も後にそのツケが来るんじゃないかという心配は払拭できない。正直コワイとも思う。

文中の早食いの描写、あれ、まさに私そのものだった。早食い丸飲みで。しっかり噛もうと思っても、その頃にはもう喉を通って行ってしまうので・・・気を付けたいとは思っているんですが。

2012/03/11

さすが海野真凛さんって感じです。超大作でかつ読む人によって犯人が変わるミステリー。5年以上前の本ですが現代の日本を象徴してるようです。
ただ、人によってはハラワタ煮えくりかえる可能性も･･･
途中生物の参考書みたいですがこれは作家の研究分野だから大目に見て・・・
後書きが書かれてないのが残念

2010/05/06

作者の言いたいテーマについては納得。しかし、遺伝子の解説部分が根本的に間違っている気がするのですが、どうなのでしょう。逆転写が必要なんじゃない？で、最悪なのはこの表紙。内容に全くそぐわない。もっとシンプルな表紙にすればもっと売れるんじゃないか。これは編集者のセンスだな。文中、存在はしないが富山農業試験場という固有名詞がでるのはいいのか？ちなみに「かぐや姫」という米の品種は実在するようなので、こちらも大丈夫なのか気になる。