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森のバロック 講談社学術文庫
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森のバロック 講談社学術文庫

中沢新一【著】

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森のバロック 講談社学術文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社/講談社
発売年月日 2006/11/10
JAN 9784061597914

森のバロック

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商品レビュー

4.1

10件のお客様レビュー

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2021/04/28

南方熊楠の事が知りたくて購入したけど、一冊目にしては少しハードルの高い内容だった。前書きにある通り伝記ではなく、その思想を掘り下げ後継していくことに主眼が当てられている。それを正確に理解しこれだけの書籍に仕上げる中沢さんも凄いと思うが、南方マンダラなる思想に辿りつき、この時代から...

南方熊楠の事が知りたくて購入したけど、一冊目にしては少しハードルの高い内容だった。前書きにある通り伝記ではなく、その思想を掘り下げ後継していくことに主眼が当てられている。それを正確に理解しこれだけの書籍に仕上げる中沢さんも凄いと思うが、南方マンダラなる思想に辿りつき、この時代から広く俯瞰した視点をもっていた熊楠さんはとても先進的で異端だったのだと思う。

Posted by ブクログ

2015/04/13

南方熊楠について書かれた本です。とは言っても、南方熊楠の伝記というわけではありません。熊楠の生涯に触れながら、熊楠がそのときどきで、何を体験し、何を考え、何を伝えようとしていたのか、そういう点を掘り下げて行こうとされています。さて、南方熊楠とはいったい何者だったのでしょうか。いま...

南方熊楠について書かれた本です。とは言っても、南方熊楠の伝記というわけではありません。熊楠の生涯に触れながら、熊楠がそのときどきで、何を体験し、何を考え、何を伝えようとしていたのか、そういう点を掘り下げて行こうとされています。さて、南方熊楠とはいったい何者だったのでしょうか。いまで言う文化人類学についても考えていたようですし、いわゆる民俗学的な研究もしている。さらに粘菌を調べたりもしている。写真を見る限りでは存在感のある不思議な人物です。私と熊楠との出会いは30年ほど前で、暗黒舞踏の白虎社(いまでも活動しているのだろうか)主催合宿に参加したときのことです。主宰者の大須賀さんが、「ミナカタクマグス」を知らないのか?と言っていました。私の頭は「・・・」人の名前とも思えなかった。そう、合宿をしたのも熊野の山奥の廃校でした。(熊楠は熊野で粘菌を調べていました。)それ以降、気になって熊楠についてかかれたものを少しは読んでいたのですが、どんな思想を展開していたのか、じっくり考える機会はありませんでした。では本書を読んでよく理解できたかというと、それも全く自信はありません。(燕石の話しのあたりまではなんとなくついていっていたのですが、仏教の話が多くなるとさっぱりイメージできなくなりました。)ただ現在にも通じることを、早い段階で考えていたのだろうということだけは伝わってきます。ミナカタクマグスの思想を現在によみがえらす必要があるのでしょう。

Posted by ブクログ

2014/10/05

[ 内容 ] 生物学・民俗学から神話・宗教学に精通、あらゆる不思議に挑んだ南方熊楠。 那智の森の中に、粘菌の生態の奥に、直観された「流れるもの」とは何か。 自然や人間精神の研究の末織り上げられた南方マンダラの可能性とは?後継者のいない南方熊楠の思想、「旧石器的」な思考の中に、著者...

[ 内容 ] 生物学・民俗学から神話・宗教学に精通、あらゆる不思議に挑んだ南方熊楠。 那智の森の中に、粘菌の生態の奥に、直観された「流れるもの」とは何か。 自然や人間精神の研究の末織り上げられた南方マンダラの可能性とは?後継者のいない南方熊楠の思想、「旧石器的」な思考の中に、著者は未来の怪物的な子供を見出す。 対称性理論への出発点となった記念碑的著作。 [ 目次 ] 第1章 市民としての南方熊楠 第2章 南方マンダラの来歴 第3章 燕石の神話論理 第4章 南方民俗学入門 第5章 粘菌とオートポイエーシス 第6章 森のバロック 第7章 今日の南方マンダラ [ 問題提起 ] [ 結論 ] [ コメント ] [ 読了した日 ]

Posted by ブクログ

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