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麻生太郎の原点 祖父・吉田茂の流儀 徳間文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 徳間書店/ |
発売年月日 | 2007/04/15 |
JAN | 9784198925819 |
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麻生太郎の原点 祖父・吉田茂の流儀
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麻生太郎の原点 祖父・吉田茂の流儀
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商品レビュー
3.8
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「首相は務まると思いますが、首相秘書官は務まりません」という 言葉は有名か。 吉田茂。そのワンマンぶりもさることながら、戦後の日本の運命を 任された日本を代表する政治家。 寛仁親王妃信子殿下の料理本を読み終わって、そうえば妃殿下の 兄である太郎ちゃん(第92代内閣総理大臣麻生...
「首相は務まると思いますが、首相秘書官は務まりません」という 言葉は有名か。 吉田茂。そのワンマンぶりもさることながら、戦後の日本の運命を 任された日本を代表する政治家。 寛仁親王妃信子殿下の料理本を読み終わって、そうえば妃殿下の 兄である太郎ちゃん(第92代内閣総理大臣麻生太郎)が書いた おじいさまの本があったなぁ…と思って引っ張り出して来た。 吉田茂が首相時代の政治の流れも書かれているけれど、やっぱり 読みたいのは「おじいちゃま」としての吉田茂である。 学習院で授業中の太郎ちゃん。「おうちの方がお見えです」と言われ、 行ってみれば首相専用車でおじいちゃまが待っていた。そのまま 寄席に連れて行かれるなんて話が満載。 妻である雪子さんを早くに亡くした為、吉田茂が海外等へファースト レディ代わりに同伴したのが太郎ちゃんの母上であり、三女の和子 さん。忙しい祖父と一緒に飛び回る母と父。おかげで太郎ちゃんたち は寂しい思いをする。 サンフランシスコ講和条約帰結の為にアメリカへ出かける前は、父も 母も家にいない。大磯のおじいちゃまの家に行った時、その寂しさが 口を突いて出る。 「おじいちゃまのせいでいつもママは家にいない。今度は、それどこ か、パパもママも外国に連れていってしまう」 孫たちが可愛くて仕方のないおじいちゃまは「今度、動物園に連れて いくから」と、孫たちに約束するなんて話は少々じ~んとする。 バカヤロウ解散とか、カメラマンにコップの水をぶっかけるとか、 「曲学阿世の徒」発言とか、とかくその行動や言動が印象的な 人であるけれど、豪快でユニーク、そしてどこか貴族的な吉田 茂像が描かれている。 東日本大震災後の原発事故で当時のバ菅首相が迷走している 時、「あぁ、吉田茂か角さんが生き返ってくれないだろうか」と 何度思ったことか。 こんなユニークな人物、もう出て来ないかもな。あ、太郎ちゃんは 見ている分には面白いよ。政治家としては分からんが。 だって、現役の安倍晋三を含め私が見て来た首相経験者のなか でモーニング姿が様になるのって太郎ちゃんくらいだもの。 そうえば、アメリカ留学中、「アメリカ英語はいかん。イギリス英語を 覚えなさい」とロンドン大学大学院に無理やり転向させたのも、 おじいちゃまだったのではなかったっけ。 人間味たっぷりのエッセイは孫から見たワンマン宰相の日常が 垣間見れて面白かった。 尚、文庫化に際して「付録」として太郎ちゃんの演説を文字起こし したものが収録されているのだが、これは余計だったな。素敵な エッセイを読んだら、余韻に浸りたいもの。
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お母様の和子さんが執筆された内容と重複する部分もあるが それとは別に孫から見たおじいちゃまが書かれている 犬を飼って来たり、手紙で「子供が生まれたら下さい」という手紙に本当にシェパードをあげてしまったり 総理吉田茂と庶民は近い位置にあったのかなと思う。 付録に太郎さんの色々な演...
お母様の和子さんが執筆された内容と重複する部分もあるが それとは別に孫から見たおじいちゃまが書かれている 犬を飼って来たり、手紙で「子供が生まれたら下さい」という手紙に本当にシェパードをあげてしまったり 総理吉田茂と庶民は近い位置にあったのかなと思う。 付録に太郎さんの色々な演説なんかもついてます。
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第92代総理大臣、現財務大臣 麻生太郎氏による同氏母方側の祖父にあたる第51(45,48,49,50)代総理大臣 吉田茂氏の回顧録、および平成18年の麻生氏による演説3本を収録。 真冬の向日葵からのリファレンス。 太郎少年が写真誌の記者に手なづけられてしまい、初孫として吉田氏の...
第92代総理大臣、現財務大臣 麻生太郎氏による同氏母方側の祖父にあたる第51(45,48,49,50)代総理大臣 吉田茂氏の回顧録、および平成18年の麻生氏による演説3本を収録。 真冬の向日葵からのリファレンス。 太郎少年が写真誌の記者に手なづけられてしまい、初孫として吉田氏の緩む笑顔の撮影に加担していたという話や、学生時代にジョニ黒(ジョニーウォーカー黒ラベル:固定為替化では月給一月分の価格だったことも)を失敬し、変わりにコーラの水割りを詰めておいたという、やんちゃ振りを語るエピソードに加え、大磯の吉田邸に、リアルにスパイとして送り込まれていた御手伝いさんと、後年謝罪に来た元スパイの就職を吉田氏が斡旋していたという、同氏の人となりを表すエピソードが満載。 白洲次郎に「じいさん」と慕われGHQとの折衝を展開し、マッカーサーから勧められた葉巻はハバナ産じゃないと吸わないと断り、戦後の政治における礎を築いた吉田氏のジョンブル魂に触れられるのは楽しい。 1951年サンフランシスコ講和会議に日本側全権として臨む際、吉田氏が太郎兄弟を並べ「国連から脱退した松岡裕右はバンザイで迎えられ、ポーツマス条約に署名した小村寿太郎は投石された挙句家を焼かれた。後に両氏の評価は逆転するが、政治家としての信条と施策を貫くには、一定の覚悟が必要だ」と話した逸話が繰り返し紹介される。ここが正に麻生氏の原点ではないかと感じた。
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