恋七夜

安部龍太郎【著】

• 販売会社／発売会社: 集英社/集英社
• 発売年月日: 2007/02/24
• JAN: 9784087748482

商品レビュー

2010/10/12

上七軒の北野大夫、富子は秀吉の大茶会で舞を奉納することになるが、彼女が愛した結師・由比源四郎（実はキリシタン）が秀吉の命を狙っている事に気付き・・・。

太夫と結師の悲恋物語。

太夫が由比の事を想っているのはよく伝わるが、由比が太夫をそこまで想っていたかは疑問。
ラストもあっさりしていたかな。
きっと花屋清十郎が、太夫の心の傷をいやすんだろうな・・・。

2007/11/02

北野の天満さん近くの上七軒が舞台。
そこの太夫が源四郎という結氏に恋をする。
そして、秀吉の天満さんでの大茶会を舞台に
秀吉暗殺が計画されている。誰が、どこで？
読んでいてひきこまれます

2007/10/09

阿部龍太郎さんには珍しい恋愛小説？でしょうか。
秀吉主催の北野大茶会、10日間行われる予定がなぜ一日で終わってしまったのか。

上七軒を代表する名妓『北野太夫」富子と「結師」源四郎の恋にからめて戦国時代の謀略小説となっています。

「結師」
まだ鍵がなかった時代、大事な宝物や書類を入れた箱に美しく特殊な紐結びをほどこし、素人ではほどくのがむずかしく、またほどいても同じようには結べない、そういう技を持った人の事。

昔お煎茶を習っていた頃、お煎茶の作法の中で文庫の飾り結びを習った事があったので安部龍太郎さんのこの「結師」の設定はとてもおもしろかったです。

阿部龍太郎さんの作品はどれも、今までにない斬新な発想の歴史小説で楽しませてくれお勧めの作家さんの一人です。