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毒魔 新潮文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 新潮社/新潮社 |
発売年月日 | 2007/03/01 |
JAN | 9784102021149 |
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商品レビュー
2.7
8件のお客様レビュー
コーソが主人公って知らなかった もちろんシリーズ物ってことも 最初変な奴って思ってたし タイトルの邦題は?? 原題の方が意味深です
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シアトルのバスターミナルで、乗合バスから降りた乗客が次々倒れ、運転手も大量の血を吐きながら絶命した。封鎖された区域に、地下から忍び込んだジャーナリストのコーソは、防毒服を盗んで見聞に立ち会う。犯人は何を撒いたのか…。 あとがきを読むまで、シリーズの4作目などという感覚がないくら...
シアトルのバスターミナルで、乗合バスから降りた乗客が次々倒れ、運転手も大量の血を吐きながら絶命した。封鎖された区域に、地下から忍び込んだジャーナリストのコーソは、防毒服を盗んで見聞に立ち会う。犯人は何を撒いたのか…。 あとがきを読むまで、シリーズの4作目などという感覚がないくらい、前作は関係のない作品。 ネタバレになるほどではないだろう程度で書いておくと、散布されたのは出血熱のウイルスで、即効性が有り、すぐに死滅するという設定である。ストーリーはそこそこにスリリングな展開となっているため、特に後半はどんどん読み進められるであろう。 で。 訳がひどすぎないか? 始めから終わりまで、一貫して「何がどうした」がわからない。最初の細かい部分から「???」となる文章がつづくのだが、車が列車にふっとばされるという大きな事件が有っても、誰の載っていた車なのか、しばらくわからないという始末。 文章として成り立っていないセンテンスも多くあり、関係代名詞を習った中学生が、2つの文章を1文にできなくて、苦し紛れに断片だけ継ぎ足したというような物が多々見られる。したがって、主語がないために何が何だか分からないという状況のまま読み進めなくてはならない。 一番辛いのは、改行が入ると視点が変わるのだが、警察の視点なのか、ジャーナリストの視点なのか、テログループの視点なのか、コーソの視点なのか、主語がなかなか出てこないので、まあわからない。特に警察署などの背景は、おそらく原作には書かれていたものと思われるところが端折られているように感じる。 また、誤訳、誤植も多いのも困ったもの。ウイルスだと何度も言っているにもかかわらず「保菌者」という言葉を使い続ける。翻訳ソフトで「carrier」を検索でもしたら出てきたのか知らないが、日本語に「キャリアー」という言葉は定着している。編集は何やっとんねん? あと、細かいところだけど、遺伝子工学のマッドサイエンティストがいたとして、ウイルスの生存できる長さを変えたり、何故か植物の胞子に閉じ込めたりはできるわけがないし(どこでウイルスを増やすわけ?)、冷凍したら無効化するって、逆やろ?そのへんは原作者の底の浅さ。まあ、ウイルスをネタに使うミステリなんか、日本でも松本清張のショボさを過去にレビューしたとおり、同様であるが。 https://booklog.jp/users/tikuo/archives/1/4101109621 なんとかストーリーでフォローしながら読み進めていったところで、結末は「えぇ…」となるので、うーん、この同じ作者と訳者のコンビなら、もういいわ。
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なんともしまりのない話だった。 シリーズものの主人公フランク・コーソらしさが全く出ていなかった。というか出番少なすぎ。 たぶんこの作家の傾向として、善悪を語ることの難しさ(それがたとえテロ行為であっても)を伝えたかったのだと思うが、このシリーズの中で描くには少し毛色が違い過ぎるテ...
なんともしまりのない話だった。 シリーズものの主人公フランク・コーソらしさが全く出ていなかった。というか出番少なすぎ。 たぶんこの作家の傾向として、善悪を語ることの難しさ(それがたとえテロ行為であっても)を伝えたかったのだと思うが、このシリーズの中で描くには少し毛色が違い過ぎるテーマだったように思う。 最後、隔離された船内での一幕だけは、物語のエピローグ的なところとしては深く、読ませる力を感じたが、それ以外、犯人グループの底の浅さや、ほとんど展開がなくひたすらテロ行為のありさまを描くに徹された前半部分などは退屈と言わざるを得ない。
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