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周平独言
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藤沢周平【著】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 中央公論新社/中央公論新社
発売年月日 2006/10/25
JAN 9784120037764

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2022/01/19
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※このレビューにはネタバレを含みます

しかし幕府の淺野処分に手落ちがあるのを悟ると、その非違をただすために起こって、やるべきことを残りなくやり了せた。封建制度の真ただ中にあって、それだけのことをし遂げた大石内蔵助には、やはり物や枠組みにとらわれない大きさがあったと思われる 人間は個として存在するだけでなく、社会的存在として他者に見られている自分を併せ持つ生き物でもある。そして人間は自分の事は自分がよくわかっていると思うほどには充分に自分を知悉しているわけでもなく、ときには他人の目の方が正確にその人間を捉えていると言うこともあり得る 例えば昔は姨捨と言うことがあった。これを経済的な面からだけする説明を、私は信じない。姥捨は人間の心の中にあったことで、だから現在も、山にこそ捨てないけれども、至るところで姥捨てが行われている 農村が妥協し土地を売り続けるのは、省力、機械化を基本に置く農業政策を手初めに、カラーテレビ自動車に至る内側からの都市化の波に、すでになし崩しに、従来の秩序を破壊されてきているからだろう

Posted by ブクログ

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