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美母は淫母 フランス書院文庫
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美母は淫母 フランス書院文庫

芳川葵【著】

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美母は淫母 フランス書院文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 フランス書院/フランス書院
発売年月日 2007/07/10
JAN 9784829615072

美母は淫母

¥550

商品レビュー

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2012/08/29

謎解き含みのストーリーは最後まで読むべし

「びぼ は みだらはは」と読む。確かに美母が出てくる。敢えて相姦のイメージを抱かせないよう意図したかのタイトルにも見受けられるが、相姦要素はある。ただし、かなり複雑。このタイトルに反してメインヒロインが母ではなく、そして、確かに義母だが実は義母ではない母というくらい複雑な人物相関...

「びぼ は みだらはは」と読む。確かに美母が出てくる。敢えて相姦のイメージを抱かせないよう意図したかのタイトルにも見受けられるが、相姦要素はある。ただし、かなり複雑。このタイトルに反してメインヒロインが母ではなく、そして、確かに義母だが実は義母ではない母というくらい複雑な人物相関となっている。この母の設定は趣向を凝らした、面白いアイデアだと思った。 そして、序盤より思わせ振りな台詞が散見され、伏線の張られたストーリーが展開されている。ただし、これは最後まで読まなければ、そして、少し読み解かなければならない展開でもある。謎解きと言うほどでもないが、終盤で「なるほど。そういうことね」くらいの思惑が見えてくる展開である。中盤から展開が大きく変わり、終盤になって戻ってくる構成も含め、よく練られたストーリーだと思う。 しかし、最後まで読まなければ分からないということは、途中までは頭の片隅に何となく気になる点を留めながら、あるいは漠然と「なんか、よー分からんなー」と思いながら読むことにもなり、果たして官能小説でここまで凝ったストーリーが必要か?という疑問が沸かないでもない。悪くはないのだが、ちょっとばかし詰め込み過ぎの懲り過ぎな印象も残った。 さらには、これまた最後まで読まなければ透けて見えてこないのだが、ヒロイン(メイン・サブ合わせて実は3人いる)、とりわけサブヒロン達の体の開き方が理由もなく唐突な印象となっておりやや不自然。身勝手で不条理な権力への抵抗(作中では「復讐」と表現)が背景にあるのだが、それにしても前段階のアプローチが少しはほしいところ。この違和感もまた心地よく読み進めることを阻害している。 最後には全体が見えて、一応腑に落ちるものがあったので星4つとしたが、そうでなければ、結末の落としどころも含めて何とも言えない読後感に陥る作品かもしれない。

DSK

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