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ブータンと幸福論 宗教文化と儀礼
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 法藏館/法藏館 |
発売年月日 | 2006/12/19 |
JAN | 9784831856807 |
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ブータンと幸福論
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ブータンについて、幸せな国という曖昧なイメージだけ持っていたが、この本を通して国としてどのような取り組みをしているのか、現実的なことも知ることができた。 宗教というと、なんとなく抵抗があるのだが、それは宗教の負の側面をマスコミを通して見ることが多いからかもしれないと思った。 自...
ブータンについて、幸せな国という曖昧なイメージだけ持っていたが、この本を通して国としてどのような取り組みをしているのか、現実的なことも知ることができた。 宗教というと、なんとなく抵抗があるのだが、それは宗教の負の側面をマスコミを通して見ることが多いからかもしれないと思った。 自分自身の宗教観を振り返り、自然に対する畏敬の念、お天道様が見ているという感覚は、どんどん便利になり、効率化を求められる普段の生活で、薄れているなぁと気づくきっかけになった。
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ブータンはGNPよりGNHを国の施策の基本にしている。GNPは物質的に豊かになるための施策だ。物質的恩恵は、身体的な面では快適さをもたらすが、そのことが精神的な豊かさに繋がるかといえば、そうでもないようだ。 歴史を振り返って観ると、多くの発展途上国が近代化に向けて邁進し、その結果...
ブータンはGNPよりGNHを国の施策の基本にしている。GNPは物質的に豊かになるための施策だ。物質的恩恵は、身体的な面では快適さをもたらすが、そのことが精神的な豊かさに繋がるかといえば、そうでもないようだ。 歴史を振り返って観ると、多くの発展途上国が近代化に向けて邁進し、その結果、貧富の差の拡大や都市のスラム化、大気汚染や水質汚濁などの公害、森林伐採などの自然環境の破壊などだ同時に進んだ。 ブータンは隣国のネパールが外国の資本や技術の押し付けで国の開発と荒廃が進むのを目にして、自らの国の政策を模索して国民総幸福というスローガンを打ち立てたのだと書いてある。 そして、ブータンで国民総幸福という政策が可能だったのは、ブータンの各地方においては自給自足がほぼ達成され、経済格差も少なく、伝統的社会が維持されているゆえに、相互扶助システムもよく機能しているからだ。 現代の日本ではGNH政策は不可能だ。日本で国民総幸福を目指すとしたら、どのようなシステムが考えられるのだろうか?
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文化人類学・宗教民俗学を専門とする著者が、ブータンの宗教文化や儀礼から、そこにある「幸せ」を探っています。六道輪廻図や宇宙総覧図等の詳しい説明が嬉しいです。表紙のデザインは杉浦康平さん。 「第4章「踊る幸福」と「見る幸福」:宗教世界観と祭礼」に細かくツェチュ(特にパロ・ツェチ...
文化人類学・宗教民俗学を専門とする著者が、ブータンの宗教文化や儀礼から、そこにある「幸せ」を探っています。六道輪廻図や宇宙総覧図等の詳しい説明が嬉しいです。表紙のデザインは杉浦康平さん。 「第4章「踊る幸福」と「見る幸福」:宗教世界観と祭礼」に細かくツェチュ(特にパロ・ツェチュ)の様子が描かれていて、ツェチュを生で見たいなあと思わせられました。
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