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旅する絵描き パリからの手紙
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 平凡社/平凡社 |
発売年月日 | 2007/06/15 |
JAN | 9784582833621 |
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商品レビュー
4.1
14件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
パリを旅して、モチーフは向こうからやってくるように、窓(正確には、窓から見える 製本屋のおじさんの佇まい)に心奪われる。 毎日、おじさんのもとに通い、 おじさんの人柄や、仕事ぶりから、 創造する1冊1冊に、冒険やひらめき、 出会いがある事を学ぶ。 出会いと言えば、サン、シュルピス教会にある ドラクロアの[ヤコブと天使の闘い]壁画 ドラクロアは、ゴッホが尊敬した画家で、 二人とも未知の土地へ赴く度に、 新しい色、タッチを発見。亡命したショパンも。 彼らに共通するのは、旅の連続だった事。 僕(主人公)は、絵を描き続ける理由を 自分の欠けたものを埋める作業だと思っていたが、パリの旅での出会いを通して、改めて ただただ描くことが好きで、 旅する事でまた新たに発見ができる事を 再確認し、パリを後にする。 読んでいて、私もパリの教会の ドラクロアの壁画を見て見たいと思った。 ゆっくりパリを旅してみたいな。
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ルリユールおじさんの雰囲気が好きな人はぜひ読んで。ふわり柔らかなパリのスケッチは、写真よりも鮮明に記憶に残ることもある 私たちはYとなって手紙を受け取るわけだけど、何故か古くからの友人としてすんなり読める。そしてちょっと遠い外国にいる友のことを思って空を見上げる
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「ルリユールおじさん」の作者の伊勢英子さんのエッセイのようですが、主語は「ぼく」であり、Yへの「パリからの手紙」の形式になっています。 直接的な語り口調ではないからか、実体験が元になっているとはいえフィクション的な感覚でこの本を愉しむことができます。(ノンフィクションに近いフィ...
「ルリユールおじさん」の作者の伊勢英子さんのエッセイのようですが、主語は「ぼく」であり、Yへの「パリからの手紙」の形式になっています。 直接的な語り口調ではないからか、実体験が元になっているとはいえフィクション的な感覚でこの本を愉しむことができます。(ノンフィクションに近いフィクションということです。ややこしくてすみません。笑) 画家ドラクロアの「ヤコブと天使の闘い」、その作品と同じテーマで描いたゴーガンの作品に対し「観察がない」と怒ったゴッホ。ショパンや画材屋のおやじのタンギーじいさん、画家の視点で切り取られたパリの空気が便りにのって届いてくるようです。 巻末の「ルリユールおじさん」のエスキス(スケッチ)に、とても和みました。
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