分析力のマネジメント 「情報進化モデル」が意思決定プロセスの革新をもたらす

ジムデイビス, グロリア・J.ミラー, アランラッセル【著】, SAS Institute Japan【監訳】, 鈴木泰雄【訳】

• 販売会社／発売会社: ダイヤモンド社/ダイヤモンド社
• 発売年月日: 2007/01/12
• JAN: 9784478331248

商品レビュー

2023/01/05

メモ:
情報進化モデルの5段階
個人、部門、全社、最適化、革新

4つの基本的次元
インフラ、ナレッジプロセス、人的資本、企業文化
単独で特効薬となる次元はない。

必要に迫られての進化は、恐怖と凋落によって背中を押された結果であるが故に、苦痛に満ちたプロセスになりかねない。

これと対照的に、意図的な進化では問題点が苦痛に感じられる前に、明確な概念的フレームワークが示される。だから社員全員の賛同を受けた上で、それに沿って協力して会社の発展を図ることができる。

情報進化アセスメント・プロセスは自社のデータ活用状況評価に有益。

どんなマーケティング戦略でも、その核心にあるのは訴求価値。訴求価値は、その企業の製品やサービスを購入した場合に顧客が手にする便益を示すもの。
作る側が与える「特徴」と購入した顧客が手にする「便益」を混同しないことが大切。
価値=便益-価格

経営者が取れる戦略は次の2つ
1.価格の引き下げ
2.便益の拡大

感想:
データ活用を支援する人間として、体系的な「理想」レベルを知れる本。

「レベル最上位の欠点はその理想に達している企業がいないことだ。といった表現が秀逸。」

完璧は現実には難しいが理想をもっておくことで成長の方向性を定められる。