ぼくらの七日間戦争 「ぼくら」シリーズ1

宗田理(著者)

• 販売会社／発売会社: ポプラ社
• 発売年月日: 2007/01/15
• JAN: 9784591095775

商品レビュー

2025/11/23

子供の頃にタイトルは知ってたけど、読んだことはなく今回大人になり初めて読みました。全共闘世代が大人になり、その子供がかつてと同じように解放区で自由を求めて大人達に反抗するお話です。誘拐された仲間を子供達が協力をして助けたり、理不尽な先生や汚い大人に恥をかかせたりと驚くことばかりで読んでて楽しかったです。大人への不満や理不尽を子供視点で感じることができました。大胆な行動力や頭の回転の良さ、大人を翻弄する姿が刺激的で素敵でした。冒険をしてるような濃い7日間を味わうことができて満足です。全共闘についても私はほとんど知らないので、この本を読み更に興味を持ちました。また、この本を読んで、あの頃の情熱を失い、子供を都合の良い子に育てる親にそれで子を幸せにできるのかというメッセージを感じました。続きのシリーズもぜひ読んでみたいです。

2025/08/18

1月期の終業式が終わったあと１年2組の男子全員が行方不明に。宇宙人にさらわれた!？それとも神隠しにあった!?しかし予想とはうらはらにラジオから聞こえてきた一年二組の男子生徒が流す「解放区放送」彼らは廃工場から出てこず、大人たちへの反乱を起こす。そして廃工場には息子とケンカしてその工場に住み着いているおじいさんが良いことを教えてくれるという条件で一緒に住み始めます。一年二組の女子もスパイとして活躍します。そしてクラスの柿沼が行方不明に柿沼を助け出すために...
このお話は学校の先生、PTA、警察も巻き込んでいくハチャメチャなお話ですがとても面白かったです!
私も解放区やってみたいな〜と少し思ってしまいました（笑）

2025/06/10

初版は私が生まれるよりも前。令和に読むと過激で驚く。しかし未だに読まれ続けている名作。根本の大人に対する子どもたちの不満や違和感は変わらないんだなぁ。