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ラジオ・キス YA!ENTERTAINMENT
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社/ |
発売年月日 | 2007/01/12 |
JAN | 9784062693738 |
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ラジオ・キス
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ラジオ・キス
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商品レビュー
3.8
5件のお客様レビュー
面白いと言うよりはどこかしんみりした、という感想。悪くは無かったが、出版された時代のせいか、間違った或いは効果の無くなる知識があった。その例を挙げれば、煙草の灰を間違って飲み込んでしまっても視認してなければ気付くことは大抵なく身体的にもすぐには影響が現れることがなかったり、牛乳で...
面白いと言うよりはどこかしんみりした、という感想。悪くは無かったが、出版された時代のせいか、間違った或いは効果の無くなる知識があった。その例を挙げれば、煙草の灰を間違って飲み込んでしまっても視認してなければ気付くことは大抵なく身体的にもすぐには影響が現れることがなかったり、牛乳で薬を飲んだりすれば薬の形状にも変わるが効果がなくなってしまうなどがあった。物語の内容は、キャラクター全員の成長に当たるが、そのやり取りは高校生を主役に配置している割に重かったりドロドロしていた。嫌いじゃないが、好きにもなれない作風だった。
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「ミツバチのささやき」という映画があって、すごい不思議な映画なんです。 受け取るストーリーが、見た人によって変わっちゃうみたいなお話で、凄く好きなんです。 多分、白倉 由美も、ちょっとは影響受けていると思います。 で、この「ラジオ・キス」は、人からすぐに忘れられてしまう女の子...
「ミツバチのささやき」という映画があって、すごい不思議な映画なんです。 受け取るストーリーが、見た人によって変わっちゃうみたいなお話で、凄く好きなんです。 多分、白倉 由美も、ちょっとは影響受けていると思います。 で、この「ラジオ・キス」は、人からすぐに忘れられてしまう女の子のお話。 女の子は、本当にいるのか?もしかしたら、主人公が生み出したまぼろしではないか? メーテルみたいな存在ではないか? という感じで、途中までは、これは白倉 由美の新しい「ミツバチのささやき」だと思っていたのですが、最後の謎解きというかオチが余分だったな~。 でも、映像作品でない小説の場合は、そこは、やっぱりはっきりかかないといけないのかもしれない。 だから多分、だれか才能ある人が、映画にしたら凄くいいお話になると思いました。白倉 由美自身のマンガでもいいなぁ。 ということで、なんか、ものすごく惜しい。 でも、好き。
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水泳が得意な中学生の渚は、不思議な雰囲気をまとったクラスメイトの少女・波と忘れられない夏を過ごす。しかし、時が過ぎゆくとともに記憶は薄れ、波は忘れられていく―。 様々な経歴を持つ白倉由美の青春小説である。鶴田謙二の透明感ある表紙絵と口絵が印象的だ。せっかくだから本文中にも...
水泳が得意な中学生の渚は、不思議な雰囲気をまとったクラスメイトの少女・波と忘れられない夏を過ごす。しかし、時が過ぎゆくとともに記憶は薄れ、波は忘れられていく―。 様々な経歴を持つ白倉由美の青春小説である。鶴田謙二の透明感ある表紙絵と口絵が印象的だ。せっかくだから本文中にも挿画を入れて欲しかった。 夏と水が重要な要素として登場する。プールの底に沈んでいたところを主人公の渚に助けられる少女、波は確かに存在するのだが、翌日には人々の記憶から―クラスメイトからも―忘れられているという不思議な存在だ。 すぐに人々から忘れられてしまう少女といえば、平山瑞穂の『忘れないと誓ったぼくがいた』を思い出すが、本書はあちらのようなファンタジーにはならず、何やら日常とのズレを感じさせたままストーリーが展開していく。 渚の幼馴染である塔太の描き方など、個人的には違和感を感じてしまうキャラもいたりするのだが、中学生時代の青春の気恥ずかしさや残酷さを静かなタッチで描いていて少しだけ懐かしい気持にはなった。 実は個人的なことで申し訳ないが、僕が通っていた高校にはプールが設置されていなくて、プールがないから水泳の授業も無かった。中学校にはあったけど、中学時代の僕は青春とかより水遊びの方が純粋に楽しいガキだった。だから夏のプールサイドの青春なんて日々は僕には無い。だから本書のようなプールサイドの物語に若干の憧れもあるのだ。 ともあれ、謎めいた少女やライバルの存在など、様々な人と出会いながら主人公は成長していく。 ラストで明かされる波の正体には驚かされるが、特に伏線もなくいきなり正体が発表されるので読んでいる方は一瞬呆気にとられてしまう。 しかしまあ、その正体がわかった時に「ラジオ・キス」というタイトルも重要な意味を帯びてくる。 主人公たちは深夜放送のラジオでデートをするのだ。公共の電波でなにやっとんねんと思ったりするが、ちゃんと登場人物の一人が突っ込みを入れいるのに笑った。そういえば深夜ラジオも青春時代の大切なアイテムか。それに作者がかつてよりラジオ番組制作に関わっていたのも関係してるのかな。 忘れられゆく少女の、忘れられない物語。読み終えた後なんだか寂しい気持になる甘酸っぱい青春小説だ。
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