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「お墓」の誕生 死者祭祀の民俗誌 岩波新書
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 岩波書店/岩波書店 |
発売年月日 | 2006/11/24 |
JAN | 9784004310549 |
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「お墓」の誕生
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商品レビュー
3.4
11件のお客様レビュー
#2024年に読んだ本 47冊目 #8月に読んだ本 10冊目 読んでいて 著者とは違う見解を持ってしまった
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屋敷墓のあるお宅のお仕事をやることになったので、ちょっとお墓について知りたくなりました。 両墓制、単墓制という言葉から初。 土饅頭、カロウト…知らない言葉ばかり(汗 近そうで、知らない世界。 母方の実家のお墓は、足の踏み場にも困るような感じで、密集していて… 小石で丸く範囲を...
屋敷墓のあるお宅のお仕事をやることになったので、ちょっとお墓について知りたくなりました。 両墓制、単墓制という言葉から初。 土饅頭、カロウト…知らない言葉ばかり(汗 近そうで、知らない世界。 母方の実家のお墓は、足の踏み場にも困るような感じで、密集していて… 小石で丸く範囲を示した場所に、ごく簡単に土饅頭があり、卒塔婆が建てられているようなところでした。 場所を覚えていないと絶対にたどり着けない。。 もう整理されて、場所を移動したのですが、その跡地は多分、宅地になっていると思われ… 死んだ後の身体と、元生者の魂(のようなもの)が分離する、という死生観があったから、火葬という埋葬方法も受け入れやすい土壌があったんじゃないかな。 死んだ人の魂(のようなもの)はこの世とあの世をわりと簡単に移動できて、 お盆になると帰ってきて、またあの世に戻っていく。 その前に物見遊佐に行ったりする…そんな地域もあるらしい。 なんていうか、死んでるのにとても人間的。 時間にも気持ちにも余裕ができたら、お墓の世界、ちょっと勉強してみたいです。 以上。
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(01) 柳田周辺の両墓制(単墓制、無墓制)の批判を中心に展開されている。その代替となる分類としてX型、Y型、Z型(*02)が提起されているが、妥当性についてはあまり頷けない。両墓と単墓を著者は同質であるとしているが、例え、同じ遺体を埋葬し石塔(*03)を建立する型と括っても、埋...
(01) 柳田周辺の両墓制(単墓制、無墓制)の批判を中心に展開されている。その代替となる分類としてX型、Y型、Z型(*02)が提起されているが、妥当性についてはあまり頷けない。両墓と単墓を著者は同質であるとしているが、例え、同じ遺体を埋葬し石塔(*03)を建立する型と括っても、埋葬地と建立地の長短の差は決して小さくはないと考えられるし、その両地点に生ずる微妙な差異が霊魂の行方やそこに詣る人々の方向を示すようにも思われる。 また、カロウトは墓あばきに類し、埋葬とは異なるという主張もそれほど自明ではないし、遺体に霊魂が附着し遊離しないとする根拠を見出すのも苦しいように思う。 (02) それでも類型の単純化から漏れる胞衣や嬰児や間引きの被害者、子ども、戦死者などのお墓に触れているのはフェアであるし、お盆の儀礼、葬礼、土葬について実際に採取された民俗の記録については、公正で確かな視点が認められ価値がある。 (03) いわゆるお墓の石塔だけの分析にとどまっているのは、この死者祭祀のテーマに対しては視野が狭い。古墳の石葺、賽の河原と呼ばれ人為的な石置や石積がなされた場所、賽の神や石仏といった石造物や自然石の崇拝、また盆行事でいえば花火の意味などまで言及されれば、おそらく別の考察がなされたようにも思う。 また、メッパジキやオーカミハジキの貴重な採取があったにもかかわらず、柵上に建てられた木製の塔婆との類比にまで筆が及んでいないことに不足を感じる。
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