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金田一です。
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 角川メディアハウス/角川書店 |
| 発売年月日 | 2006/12/13 |
| JAN | 9784048949057 |
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金田一です。
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商品レビュー
3.4
6件のお客様レビュー
石坂浩二のことをそれまで鑑定団のイメージで通してきたが、ここまで舞台に対して深い思考を携えている役者だとは知らなかった。 彼の考えが正解ではないが、金田一のことを「いいとこの坊ちゃん」とする意見には筋が通っており、なるほどなァと感嘆。この、いちいち片仮名を使う文も好き。実家が洋館...
石坂浩二のことをそれまで鑑定団のイメージで通してきたが、ここまで舞台に対して深い思考を携えている役者だとは知らなかった。 彼の考えが正解ではないが、金田一のことを「いいとこの坊ちゃん」とする意見には筋が通っており、なるほどなァと感嘆。この、いちいち片仮名を使う文も好き。実家が洋館だなんてどんな家やねんと思ったが、慶應なのでご本人も相当なお坊ちゃんだったのではないかな。あらゆる出来事を微細に覚え、それを明細に表現してこちらに伝える文章に惹かれた。 鑑定団やらハウマッチやらだけでない、役者石坂浩二の姿が詰まっていた。顔だけじゃなくて、すっかり中身にも惹かれてしまった。
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- ネタバレ
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・金田一耕助は天使。事件が起きても何もしない。悲劇が起きても何もしない。何の手もくださない。 ・三谷幸喜は横っ飛びで現れる。その練習ばっかりしていた。 ・珠世を救って那須ホテルに帰ってきた時、76年版では足を拭いてもらって恐縮するが、06年版ではケロリとしている。自分から足を出す。 ・広間で珠世が座っている背後は庭、自然を背負っている。一方で、一族が座っている背後は金屏風、金を背負っている。この珠世の位置に金田一が座る。松子がそうさしむける。 ・広間に全員を集めた金田一が語り始める。「すべては偶然の集積でした」そのとき「キィーッ」と飛び立つ鳥の影が映る。”金田一のアリア”といわれるお約束の謎解きが始まる。76年版も06年版も同じ。 ・謎解きシーンで、76年版の金田一は終始”直視型”で相手の目を見て話す。06年版は相手の目を見ない。視線を逸らす、横を向く。監督も煙草を吸い始めた松子から金田一がスッと目線を逸らすシーンを入れているが、実は終始目線は違っていた。 ・ジープが土埃をあげながら走っていく場面で前席の等々力署長(加藤武)と仙波刑事(尾藤イサオ)は吹き替え。 ・最後のシーンは、どちらがいいのか。76年版は人付き合いあまり得意でない慌て者の描写。当時はこれが素の金田一だからそうなったのかもしれない。けど、06年版の「あの人は天から来たような人だなぁ」のセリフのために多少不自然でも06年はこうしたように思う。やはり「金田一=天使説」。全員を集めなくてもいいようには思うけど。
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石坂浩二が、「犬神家の一族」をふたたび市川崑と作るということで、今までの金田一作品と金田一耕助というキャラクターを、演者の石坂浩二自身があらためて整理してみたエッセイ。 金田一耕助のキャラクター像や市川崑の撮影術&人となりなどいろいろ面白いし石坂浩二の語り口の上手さにも感心して...
石坂浩二が、「犬神家の一族」をふたたび市川崑と作るということで、今までの金田一作品と金田一耕助というキャラクターを、演者の石坂浩二自身があらためて整理してみたエッセイ。 金田一耕助のキャラクター像や市川崑の撮影術&人となりなどいろいろ面白いし石坂浩二の語り口の上手さにも感心して面白く読んだのだけれど、私にとっては石坂浩二という俳優が「ちゃんとした俳優だったんだなあ」と改めて知れた機会だった。 なにせ慶応大学出ということだけは知っていたけど、劇団四季にいて舞台俳優としてもちゃんと勉強していた人だと知らないもので、文中にも興味深い知識を披露してくれていることに驚いたし、石坂浩二という俳優を見直してしまった。 金田一耕助はいうに及ばずなのだけど、最近視聴している「闇の仕置人」の石坂浩二が素敵…なんだけど走り方がかっこ悪いというアンバランスさが気になっていた。でもまあ、あれも頭でっかち(失礼)の石坂浩二なりになにか考えていたのだろうと思えて、今後いっそう楽しく視聴できそう。 年末には石坂金田一を視聴し直したい。特に「女王蜂」。秋から冬にかけて見直したくなる作品。
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